2024年はエファの設立から20年目の年です
2004年に設立したエファは今年で20年目を迎えます。お支えいただいている皆さまに感謝いたします。
とはいえNGOの目標は「なくなること」です。世界の課題が解決され、NGOが必要とされなくなることがゴールです。しかし、残念なことに近年、戦争、紛争、災害などが世界を襲っています。
そして戦争がもたらす傷跡は、長くその土地に残り続けます。エファは、その土地の人たちと一緒に歩むという姿勢を持って活動を行ってまいります。
子どもたちの未来のものがたりのために
長く続いた外国との戦争と内戦によって、家族から引き離され、感染症や心理的トラウマ、貧困の中で苦しんでいた子どもたち。この子らに生き抜いていく力を授けたい ──
2004年、エファジャパンはベトナム、カンボジア、ラオスで地域の人々とともに教育と福祉サービスの取り組みを開始しました。それから20年。多くの方々のご理解とご支援のもとで、800校に上る図書室が整備され、42万人の子どもたちが学びの扉を開くことができました。
本は、命と心の栄養です。生きていくための知識を得ることができる本、未知の世界に向けて扉を開き、想像力や共感力を育み、自分の生き方、道標さえも授けてくれる本。私たちは一冊の本がもたらす希望を信じ、活動を続けています。
2024年、エファジャパンは、「本の飢餓」を無くす取り組みに挑みます。本がつくる、子どもたちの未来のものがたり。私たちの活動にご参加いただければ幸いです。
特定非営利活動法人エファジャパン
理事長 伊藤道雄
私と本とのエピソード
エファは2024年、設立から20年を迎えました。
皆さんとともに歩んだ20年に感謝を伝えたい、そして本の価値を知る皆さんと一緒に本の力を改めて考えていきたいーそんな願いを込めてエファジャパン20周年の特設サイトを開設しました。
・「本がつくるキミの未来のものがたり」のストーリー
・20年の活動ギャラリー(写真のスライドショー)
・シンポジウムなどのお知らせ
をぜひご覧ください。
また「私と本とのエピソード」を募集しています!
生きていくための知識を得ることができる本、未知の世界に向けて扉を開き、想像力や共感力を育み、自分の生き方をも授けてくれる本 ──
エファは本の力を信じ、子どもたちに本を届ける活動を行っています。
心を動かされた本、人生を変えた本など、皆さんの大切な一冊を教えてください。
教えていただいた本のエピソードは現地の子どもたちに伝えます。
当プロジェクトを通じて、本で未来を切り開いてゆく人々の輪が広がることを願っています。
すでにお寄せいただいたエピソードもサイト内でご覧いただけます。「こんな本もあったよな」「この本を読んでみたい」そんな思いをはせることができるかもしれません。
「私と本とのエピソード」へのご投稿、お待ち申し上げております。
エファジャパン20周年特設サイト
2024年3月に発行した機関紙「えんぱわ」72号の特集は「エファの20年 これまで・これから」です。
1994年に全日本自治団体労働組合(自治労)の結成40周年事業として始まった「アジア子どもの家」プロジェクト。そしてその経験を受け継いで、2004年に設立された「エファジャパン」が歩んできた道をまとめました。
PDFでご覧いただけます。ダウンロードも可能です。
https://www.efa-japan.org/data/enpawa/enpawa_72.pdf
2024年5月にボイジャーから出版予定の本「アクセシブルブック はじめのいっぽ」の出版記念シンポジウムを開催します。
「アクセシブルブック はじめのいっぽ 〜見る本、聞く本、触る本〜」は、「読書バリアフリー法」や、注目のアクセシブルブックの種類や電子書籍の可能性を詳しく解説した本です。エファも事例として取材を受けました。
本シンポジウムでは、本の中で取材を受けた事例となる取り組みをされている方、また本書を執筆した皆さんをお招きしたトークイベントを行います。
また、シンポジウムの後、17時から18時半にJICA地球ひろば内のカフェにて記念パーティーを開催します。ぜひご参加ください。
皆さんと一緒に「読書バリアフリー」について考えるきっかけになれば幸いです。
日時:
2024年6月15日(土)
15時から16時半 シンポジウム
17時から18時半 出版記念パーティー
会場:
JICA地球ひろば 600号会議室+オンライン
〒162-8433 東京都新宿区市谷本村町10-5(JICA市ヶ谷ビル内)
https://www.jica.go.jp/domestic/hiroba/about/map/index.html
プログラム:
1)基調講演 出版図書「アクセシブルブック はじめのいっぽ〜見る本、聞く本、触る本」ダイジェスト報告
著者 宮田和樹さん
愛知県生まれ。慶應義塾大学政策・メディア研究科修士課程修了。研究者(デジタルカルチャー)。青山学院大学総合文化政策学部非常勤講師・デジタルストーリーテリングラボ代表教員。電子書籍やウェブ、メタバースのアクセシビリティについても調査を行っている。著作翻訳に、デジタル・トラヴェローグ「デジタルブーメラン」、ブルース・チャトウィン「ノマドという可能性」(共に『10+1』No.8、INAX出版、1997 所収)など。所属学会:日本バーチャルリアリティ学会、日本情報教育学会。
2)シンポジウム「本の飢餓の解決に向かって」
モデレーター:
野口武悟さん(専修大学文学部教授)
シンポジスト :
立花明彦さん(日本点字図書館 館長)
落合早苗さん(アクセシブルブックサポートセンター 広報WGリーダー)
鎌倉幸子(エファジャパン プログラムマネジャー)
参加費:
シンポジウム 無料
出版記念パーティーは3,500円となります(軽食、ドリンク付き)
※会費は当日、会場でお支払いください。
シンポジウムのお申込はこちらから
https://ssl.form-mailer.jp/fms/c232d340817594
子どもたちが「自分ものがたり」を描ける社会に
エファの実現したいビジョンは、「すべての子どもたちが可能性と創造性を発揮し『自分ものがたり』を描ける社会」です。
パートナーの皆さまには、エファと共に歩んでいただきながら、子どもたちの成長や社会の変化を見守っていただきたいと思います。
また、アジアの子どもたちと支え合い、共感し合い、理解し合うことを通じて、皆さまご自身の「自分ものがたり」も描いていただくことを目指しています。
パートナーからの寄付金は、その時々に最も必要な事業・活動へ使わせていただきます。
▼特設サイトはこちらから
https://www.efa-japan.org/partner/