こんにちは。エファジャパン事務局です。
今年最後のメルマガです。いつも変わらぬご支援に、感謝申し上げます。
世界がコロナ禍に見舞われてから、3年が経とうとしています。
日本でもさまざまな人が苦しい立場に立たされていますが、エファが18年間向き合ってきた国々では、農村部で生きる人々、そして障害がある子どもたちにとって、いっそう困窮した日々となってしまいました。
エファは、世界から「本の飢餓」をなくしていく取り組みに挑みはじめます。
障害の有無にかかわらず、情報を得て、生きていくための知識を与える本。
未知の世界に向けて扉を開き、想像する力や他に共感する力を育み、ときに自分の生き方、道標さえも授けてくれる本。
2023年、本の飢餓をなくし、障害の有無にかかわらず、すべての子どもたちに本を届ける活動に、ご参加いただけると幸いです。
「白紙」の子どもに図書館ができることは?
エファは、ラオスにおいて、小学校に図書室を設置する事業を行っています。
今回は、ラオスの小学校の図書館担当になった先生方に、「図書館の存在意義」について聞いてみました!
先生方はさまざまな想いをもって、図書室の扉を 今日も開いています。
ドングワイ村小学校:ブンクワン・インペアングさん
2013年2月に図書館ができて以来、私は図書館の担当をしています。いまは、幼稚園の担任をしながら、図書館の担当をしています。以前は、授業を担当せず、図書館の仕事だけをしていましたが、幼稚園の教員不足から兼務となっています。
幼稚園には、私を含め2人の教員がいるので、図書館を管理する時間もありますし、4年生と5年生の児童に図書館の管理のお手伝いをしてもらっています。
図書館ができてから、特に子どもの読解と作文能力が向上しました。
図書館ができる前は、小学校2年生でも読み書きが不自由な状態でした。しかし、図書館ができてから、本を読むことが習慣となったため、子どもたちは読み書きができるようになったと言えるでしょう。
新しい情報を知ることができるようになったため、知識も増えました。
「授業で質問したとき、あてられた子どもは簡単に答えることができるようになった」と担任の先生から報告があります。
子どもは、「白紙」のような存在。そこに、良いことも悪いことも描けます。
図書館で子どもたちが受け取る新しい情報、新しい知識は、白い紙の上に描くための絵の具です。
私たち大人は、なにを子どもたちに届けていくか、常に考える必要があります。
図書館に来る子どもは毎日、本を読んだり、おはなしを聞いたりして、「良いこと」「悪いこと」の区別を理解していきます。
将来、社会で生きる力をつけるためにも、図書館は大切な拠点だと思います。
ナミエン村小学校:ニトング・シーソパトンさん
2006年からナミエン小学校で教員をしていて、2020年に図書館担当教員となったニトング・シーソパトンです。いま私は、3年生と4年生の複式学級を教えています。
図書室ができるまでは子どもの期末テストの平均は10点満点中3から5点でしたが、いまではほとんどの児童が6から7点をとれるようになりました。これは大きな変化だと思っています。
読めば読むほど、学べば学ぶほど得られるものが多いので、子どもたちにはたくさんの本を読んでもらいたいと思い、図書室の扉を開けています。
本を読んで学んだことはきっと、大人になったときに自分自身に返ってくるに違いありません。
フェイトム村小学校:パイ・ロアングマイさん
パイ・ロアングマイと申します。
今年度は、2年生と3年生の複式学級の担任をしながら、学校図書室の担当もしています。
私の担当をしているクラスもそうですが、他の先生と話をすると、確実に子どもたちの語彙力が向上したと言っています。
実際、以前と比べて、月例テストで良い点数を取る子どもが増加しました。今後は留年する子どもも大幅に減るのではないでしょうか。
本を読むだけではなく、本の中に書かれていることを実践するように伝えています。
少しずつでも練習をすることを積み重ねていけば、将来、大きくなってから社会で生き抜いていけるでしょう。
メルマガ読者の皆さま、ぜひ皆さんが考える「図書館の存在意義」をお聞かせください。現地に伝えます!
エファ 歳末募金2022に込めた想い
今年も年末が近づいて来ました。
年末年始、冬休み前に図書館で借りた本をこたつに入って読んだ記憶はありませんか?
「本の飢餓」——障害者が利用可能な書籍が限られている、世界的に深刻な状態をこう呼びます。
特に開発途上国に暮らす障害者が利用できる本は、毎年出版される本のわずか1%以下と推定されます。
世界の子どもたちへ、本をプレゼントするために。「本の飢餓」をなくすために。エファの「歳末募金2022」が始まります。
歳末募金2022キャンペーンへご支援をよろしくお願いいたします。
エファジャパン 歳末募金2022
●期間 2022年11月21日(月)から2023年1月30日(月)
●クレジットカード
下記SyncableのURLをクリックすると、クレジットカードからの寄付サイトへ移動します。スマートフォンからのご支援も可能です。
https://syncable.biz/campaign/3694/
●銀行振込
・中央労働金庫(2963) 市谷支店(299) 普) 1 4 4 2 7 2 5 トクヒ) エファジャパン
・三菱UFJ銀行(0005) 市ヶ谷支店(014) 普) 1 3 4 0 6 9 2 トクヒ) エファジャパン
※寄付金受領書を発行します。お振込み後、事務局までメールまたは電話でご連絡ください。
●郵便振替
00190-6-723415 加入者名) エファジャパン
※寄付金受領書を発行します。払込取扱票通信欄に「歳末募金」とご記入ください。
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エファジャパンは認定NPO法人です。
寄付総額の約40%が税額控除を受けることができます。詳細はこちらをご確認ください。
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<歳末募金キャンペーンサイト>
https://www.efa-japan.org/post-16353/
▼歳末募金動画
ご不明な点は、事務局までお気軽にご相談ください。
発行人:伊藤道雄
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