こんにちは。エファジャパン事務局です。
ご存知の方も多いと思いますが、エファの活動は現地NGOと協働して実施しています。これまでにエファ通信を読んでくださった方は、「SCADP」「CADDP」というアルファベットが並ぶ固有名詞に、見覚えがあると思います。
これは、現地NGOの略称です。
今回は、エファと協働してくれているカンボジアのNGOをご紹介します。それぞれの団体の設立経緯も含め、海外担当・鎌倉が記します。
エファの活動に欠かせない「カウンターパート」
エファジャパンは、現地のNGOと協働してプロジェクトを実施しています。
カンボジアではストリートチルドレンの保護から活動を始めたSCADPと、障害がある子どもたちの 自立支援を行っているCADDPの2団体と連携をしています。
ラオスには現地採用の「ソンパン」さんがいてくれますが、カンボジアには従業員が今はいません。そこで、カウンターパート(現地でエファの事業を受け入れてくれる機関)が必須です。
上記2団体と連携しようと決めたのは、それぞれの活動内容を見たこと、エファのミッション(使命)やビジョン(目指す社会)と合致したことがポイントになりました。
SCADP:Street Children Assistance and Development Program
CADDP:Cambodian Agency Development of Disability and Poor
2つのNGOの共通点とは?
上記ポイントの他に、両NGOに共通する点は「代表の思いの強さ」です。お二人とも強い問題意識を持ち、なにかをせねばという思いを行動に移されています。
SCADP代表のソカリーさん。プノンペン市の川沿いで、路上生活をしている子どもたちを見て、無視することができず声をかけたことが、活動の始まりとなりました。
屋根もない場所で寝泊まりをし、日々の食べ物にも困っている子どもたちのために何かせねばと、私財を投入しこの団体を立ち上げたのです。
現在、劣悪な環境にいる子どもたちの学習の場所づくり(寺子屋事業)をされています。
CADDPの代表のサム・オーウンさんは、生まれたときから手に障害がありました。就職しようと面接を受けましたが、その姿を見るや面接官は「君の来るところではない。障害者は働けない」と門前払いにしたそうです。
自分と同じように障害がある子どもたちが仕事に就けるようにと、自分の家の1階を事務所にしてCADDPをスタートさせました。
現在、障害がある子どもたちの自立支援の場所「チルドレン・スタディ・クラブ」は、3か所になりました。
自立への道
現地のNGOは、カンボジア国内での寄付・資金の獲得がまだ難しく苦戦しています。企業からの「もの」の寄贈は受けているようですが、資金獲得まで、まだ道のりは長いようです。
それでもあきらめず、紹介した2つのNGOは申請書を書き、助成金などの申請を続けています。
8月のカンボジア出張時、プノンペン市で障害者の就労支援をしているPPCILに お邪魔しました。そこで聞いた代表のサミット・メイさんの言葉が強く印象に残っています。
PPCIL:Phnom Penh Center for Independent Living
「障害者を変えるのではなく、社会を変えることが共生社会の一歩。社会の仕組みは健常者がつくっていることがほとんどなので、障害者が仕組みづくりに参画すべきです」
エファは大きな助成団体ではありません。でも、事業を通じ社会的弱者とされる子どもたちの自立をサポートしていきます。
それと同時に、両NGOとも事業が継続でき、団体として力がつくように、微力ながら応援をしていきたいと思っています。
(鎌倉 記)
身の回りの不要品は、国際協力に必要なもの
現在 エファジャパンでは、通年でリサイクル募金を集めております。
障害がある子どもたちへの支援事業にも、皆さまからの募金を活用しております。
リサイクル品募集の対象は、本、CD/DVD、切手、ハガキ、年賀状、テレフォンカード、ゲーム、骨董品、ブランド品、懐かしのおもちゃなどなど(以下のイラストも、ご参照ください)。
不要品を捨てずに、「国際協力」へ活かす活動にぜひご参加ください!
ご寄付の方法、ご送付先などの情報は、以下の「リサイクル募金を詳しく見る」をクリックすると、ご覧いただけます。
リサイクル募金を詳しく見る
https://www.efa-japan.org/recycle/
ご不明な点は、事務局までお気軽にご相談ください。
発行人:伊藤道雄
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