エファジャパンは、長きにわたる内戦・紛争、その後に続く貧困の影響を受けたカンボジアやラオスにおいて、子どもたちが安心して集い、学ぶことのできる図書館づくりや図書の提供を行ってまいりました。昨年度より、能登半島地震の被災地でのブックカフェの活動も開始しました。
本を届けることは、未来をひらく支援の一つであると私たちは考えています。
このたび、私たちの活動の理念と深く通じる映画『疎開した40万冊の図書』の上映会を開催いたします。
また本映画を製作した監督の金高謙二さんに講演をいただきます。
本作は、戦時下の日本において、貴重な図書を守り抜こうとした人々の姿を描いたドキュメンタリーであり、「本を次世代に残すこと」の意義を改めて問い直す作品です。
エファが取り組んできた「本を守り、届ける」活動とも重なる本作を通じて、今一度、教育と文化を支える意義について皆さまと共有できれば幸いです。
2025年6月21日(土)14:00~16:30
JICA地球ひろば 201AB会議室
〒162-8433 東京都新宿区市谷本村町10-5(JICA市ヶ谷ビル内)
https://www.jica.go.jp/domestic/hiroba/about/map/index.html
・映画「疎開した40万冊の図書」上映
・金高謙二監督のご講演
・エファジャパンの活動紹介
1,500円
【クレジットカード、コンビニ、ATM、PayPalでお申し込みをいただく場合】
オンラインチケット購入サイトPeatixよりお申し込みください。
※当日現金でお支払いをいただく場合は「【当日会場払い(1,500円)・出欠管理のみ】戦火から「図書を守る」とは?エファシンポジウム2025」をお選びください。会場の受付にて、お支払いのほど、よろしくお願いいたします。
1944年から45年にかけて日比谷図書館の蔵書40万冊が戦禍を逃れるため疎開をした。
史上空前の大移動。一年に及ぶ移動は過酷を極め、図書館員を始め都立一中の中学生たちが、リュックや大八車を押して、50キロ離れた奥多摩や埼玉県志木市に何回となく足を運んだ。その後、昭和20年5月25日、連合国の放った焼夷弾によって日比谷図書館は全焼する。もし、仮に日比谷図書館の40万冊の蔵書が疎開していなければ、日本文化の多くは失われていたはずである。
戦争は人々に直接的なダメージを与えるだけでなく、民族の尊厳や文化を根こそぎズタズタに破壊する。本を否定することは、人間を殺傷することとどれほど違いがあるのだろうか?自分の命を守り生きるのが精一杯だった戦時下で、多くの人たちがつらい過酷な体験をしながら文化を守った。
歴史上例を見ない40万冊の疎開。それらを救った人たち。
この史実を一人でも多くの人たちに伝えることは、醜い戦争を繰り返してはならないという恒久平和の願いに通じることである。多くの人たちにこの事実を知ってもらい、次世代に繋がる文化の継承と平和の尊さが伝わることを願わずにはいられない。
2013年製作/102分/日本
配給:文化を守る映画製作委員会
劇場公開日:2013年11月2日
1955年東京都江戸川区に生まれる。人形劇団ドレミ座団員、ビデオ制作会社勤務の後、 1981 年フリーの映画助監督に。主に近代映画協会で新藤兼人監督に就く。1992 年より自主制作を開始、主な作品に『ある同姓同名社からの手紙』(92 年度毎日映画コンクール記録文化賞・短編、第10回日本映画復興会議奨励賞)、1992年『パーフェクト9 ~ある障害者 野球チームの記録~』(2000年台湾国際ドキュメンタリー映画祭招待作品)、2004年『風といのちの詩』、2013 年『疎開した40万冊の図書』、2016年『ウォーナーの謎のリスト』。その他テレビ番組を多数演出。