生きるために必要な文字を伝え、生活を支える情報を届け、余暇を過ごすきっかけとなる本。時には大笑いし、時には涙するなど、感情を震わすことができる本。
令和6年能登半島地震の被災地、そして内戦を経験したカンボジアやラオスー人々がさまざまな困難に直面している土地だからこそ、情報を届けていきたい、少しの時間でも苦悩を和らげてもらいたい。そう、エファは願って活動を行っています。
本の力を知る皆さんと共に。
エファジャパン歳末募金2024へのご協力・ご支援をどうぞよろしくお願いいたします。
本プロジェクトページをご訪問いただきありがとうございます。特定非営利活動法人エファジャパン(以下、エファ)です。
エファは、2004年の設立よりカンボジアやラオスで教育と福祉の分野での支援活動を行ってきました。
近年は、両国で暮らす障害者が「学びをあきらめない」ために、放課後学習教室やモデル図書室の整備、紙だけではなくデジタル図書の開発と提供、また人材育成の事業を展開しています。
またエファは災害が発生した場合、国内外を問わず緊急救援の事業を行うことが定款でも示されています。
2024年1月1日に発生した令和6年能登半島地震の被災地での本の活動を、2024年11月より実施しています。活動は最低2年間実施することが決まっています。
できる限り長く活動を継続していけるようにご協力をお願いいたします。
今回の歳末募金でいただいた心温まるご支援は、
に大切に使わせていただきます。
2024年1月1日16:10に日本の石川県の能登半島地下16 km、珠洲市を震源として発生したM7.2の令和6年能登半島地震は、能登半島西方沖から佐渡島西方沖にかけて伸びる活断層を震源とする地震でした。
各地で地盤沈下や隆起、土砂災害、火災、液状化現象が発生。家屋の倒壊が相次ぎ、交通網が遮断されたため、救援活動が困難を極めました。
石川県では被災地での宿泊の環境が整っておらず県庁所在地の金沢市からボランティアバスで3時間以上かけて被災地に入ることになるため、作業時間が数時間のみとなり家屋のかたづけなどの作業も進んでいません。
まだ道路の補修が行われていない箇所が多々ある(2024年9月29日撮影)
加えて9月21日に起こった集中豪雨では、川が氾濫し、濁流にのみこまれた地域もあります。能登半島の北端である「奥能登」では、地震と豪雨による「二重被害」に今でも苦しめられています。
氾濫した川から流れてきた流木が家々を襲った(2024年9月29日撮影)
令和6年能登半島地震ので大きな被害を受けた石川県珠洲市。
9月21日の大雨では、地震ですでに山の一部が崩壊していた場所で土石流が起きました。仮設住宅に入居したばかりなのに避難所に戻るなか「今が一番つらい…」という声があります。あたたかいごはんと、心を落ち着けたり余暇を過ごせる本を届けていきます!
2024年11月2日と3日に珠洲市の若山地区、大谷地区でレスキューキッチンカー&ブックカフェの活動を行いました。2024年10月に呼び掛けた募金キャンペーンによりあと2回運行することができます。
ただまだ断水が続いている地域もあるため炊き出しのニーズは高くあります。何よりも震災から1年が経つのに先が見えない中で生活を余儀なくされている皆さんのそばにいてお話を聞く…そんな時間がつくれればと思っています。
大きな被害を受けたいろは書店(2024年4月撮影)
仮店舗での再開
置き薬という言葉をご存じでしょうか。家庭に薬箱を置き、販売業者や配達員が訪問した時にその家庭が服用した分だけの代金を集めていく販売方法です。
仮設住宅の集会場に本棚と同じ本がずっと置かれている状態ではなく、そこで暮らす方、集会場を活用する皆さんと対話しながら必要な情報を届ける本、余暇を少しでも有効に使うための本を揃えていきたいと願い事業名を「能登の置き本」と名付けました。
仮設住宅の集会場
「能登の置き本」は日本出版クラブ震災対策室の事業ですが、被災地での経験のあるエファジャパンが運営委員のメンバーとして参画、協力しています。
震源地がある石川県珠洲市での設置を11月以降から始め、今後は能登半島の他の自治体にも広げていく予定です。
本の飢餓という言葉をご存じでしょうか?
開発途上国に暮らす障害者が利用可能な書籍(点字、音声、大活字本など)は非常に限られ、毎年出版される本の中でわずか1%以下と推定されます。世界盲人連合(WBU)はこの状況を「本の飢餓(Book Famine)」と名付けました。
エファは社会から取り残されがちな障害がある子どもたちの「学び続けたい」という気持ちを応援しています。
カンボジアでは特別支援学校などが首都にしかないため、農村部では障害児は地元の小学校に通います。しかし学習の遅れなどから、留年をしたり、小学校を退学してしまう子どもたちも数多くいます。
エファは放課後教室であるチルドレン・スタディ・クラブを運営しています。このクラブではコミュニティ教員が子どもたちに学校の授業でつまずいているところをわかるまで教えています。
また算数が得意な子どもが、苦手な子どもに教えるなど、子どもたち同士がサポートしあっています。
ラオスの首都ビエンチャンにはビエンチャン都教育局が障害がある子どもたちが通う学校として指定したサパントングヌー小学校、パサイ小学校の2校があります。
エファは、この2校の子どもたちが読書活動の機会を持ってもらいたいと、ラオスのNGOであるアジア子どもの家財団とラオス国立図書館と協力しながら、図書室の設置、移動図書館の活動、教員養成の事業をおこなっています。
ラオス国立図書館の職員による移動図書館活動
移動図書館の後、好きな本を自由に読む時間をつくっています
昨年度から開発を始めたデジタル図書ですが、日本でサンプルを作成し、ラオスでは国立図書館の職員向けのデモンストレーションを行うまでに至りました。
2025年はデジタル図書の開発と配布を本格化させていきます!
東日本大震災で大きな被害受けた福島県南相馬市で本を読んでいたお父さんの言葉を思い出します。
いま真っ暗闇の中を歩いているようだ。
前に進みたいが、どちらが前なのかもわからない。
でも本を読んでいると、自分が進もうと思っている方向がわかる。
本は暗闇の中を照らすランプのようなものだ
そして時に本は羅針盤となり、行先を示してくれる。
能登半島地震の被災地、そしてアジアの開発途上国において「暗闇の中でどこに立っているのかわからない」「どちらに進んでいるのかわからない」と立ちすくんでいる人たちの足元を照らす本を届けていきたい。
そうエファは願っています。
ご支援、ご協力をどうぞよろしくお願いいたします。
2025年1月31日(金)まで
下記SyncableのURLをクリック、もしくはQRコードを読み込むと、クレジットカードからの寄付サイトへ移動します。スマートフォンからのご支援も可能です。
https://syncable.biz/campaign/7287
中央労働金庫(2963) 市谷支店(299)普)1442725トクヒ)エファジャパン
三菱UFJ 銀⾏(0005) 市ヶ谷支店(014) 普)1340692トクヒ)エファジャパン
※寄付金受領書を発⾏します。お振込み後、事務局までメールまたは電話でご連絡ください。
00190-6-723415 加入者名)エファジャパン
※寄付金受領書を発⾏します。払込取扱票通信欄に「歳末募金」とご記入ください。
▼「歳末募金2024」チラシ
こちらからダウンロードして身近な方へお知らせいただけるとうれしいです。