カンボジアの協力団体・SCADP(スキャップ:Street Children Assistance and Development Program)のスタッフ、
ペークダイさんから、カンボジアとSCADPの最新情報が届きました。
雨季がそろそろ終わる時期のカンボジアでは、10月中旬頃から続く大雨の被害が国内各地で起きています。首都プノンペンでも洪水が発生し、これまでに少なくとも25人の死亡が確認され、住宅などおよそ6万棟が浸水し、26,000人余りが避難生活を余儀なくされているそうです。
新型コロナウイルス感染症の状況は、海外から入国した人から陽性者が時折、報告されているようですが、全体的には落ち着いているようです。これまで報告されている感染者は285人。亡くなった方は報告されていません。
この状況を受けカンボジア政府は、9月より段階的に教育機関の再開を許可しています。公立学校も10月より再開し始めました。各学校は再開するにあたり、政府が決めた様々な決まりー生徒たちのマスクの着用、登校する際の検温や手指の消毒、教室内での生徒数の制限などーを守っています。
プノンペンとプレアビヒア州で児童保護施設などを運営するSCADPの周辺ではこれまで、大雨の直接の影響は無いとのことです。児童保護施設で生活している子どもたちも、学校へ通い始めています。またプノンペンで運営している幼稚園は現在、再開に向けて準備を進めている段階です。再開には今しばらく時間がかかりそうです。利用していた子どもたちの家には月一度、SCADPのスタッフが家庭訪問をしているそうです。
「学校が再開され、友だちと会うことができるようになって嬉しいです」と、プノンペンの児童保護施設で生活するイエン・ダリくん(15歳)は話してくれました。「日本のみなさんには心からありがとうと言いたいです。みなさんからのご支援がなければ今頃僕たちはもっと厳しい状況に直面していたと思います」と、感謝の気持ちを伝えてくれました。
幼稚園からの収入に頼っていた児童保護施設の運営にかかる資金やスタッフの給与などは、4月より皆様にご協力いただきました募金で賄われています。心より感謝しております。
※動画も下記よりご覧いただけます。
https://www.youtube.com/watch?v=5gW_nGEb6Fk