STORY
だから、小学校に通うことができなかったらしい。
毎日、朝から日が暮れるまで畑を耕して、
野菜を売りながら僕たち兄弟を育ててくれたお父さん。
どれだけ疲れていても、一緒に水浴びをしてくれたお父さん。
お父さんが、お金をだまし取られた。
一生懸命つくった野菜が、ただ同然で運ばれていく。
サインをしてしまった一枚の契約書。
「学校に行っていたら」
「字さえ読めたら」
そういって悔し泣きするお父さんの背中を見て、思った。
「どうか僕に、字をください」
僕が字を読めるようになり、
お父さんのように悲しむ人をこの村からなくしたい。
そのためにも、僕は本を読みたいんだ。
エファの活動地カンボジアでは過去30年に及ぶ内戦で
学校や図書館が閉鎖され、書物は焼かれました。
戦後、国立図書館に残ったクメール語の本はわずか500冊。
子ども向けの本もゼロから作り直さなければならず、
障害児のための教材は皆無に等しい状態です。
障害がある子どたちも取り残すことなく、
すべての子どもたちが自ら豊かな心を育んでいけるための活動、
「本の飢餓(Book Famine)」をなくす取り組みをエファは続けています。
ACTIVITIES
開発途上国に暮らす障害者が利用可能な書籍(点字、音声、大活字本など)は非常に限られ、毎年出版される本の中でわずか1%以下と推定されます。世界盲人連合(WBU)はこの状況を「本の飢餓(Book Famine)」と名付けました。
エファの活動地域はカンボジア、ラオス、ベトナムです。いずれの国も戦争の爪痕が貧困や格差となって今も残っています。
2022年度、カンボジア農村部に暮らす障害児のために「チルドレン・スタディ・クラブ」を3ヶ所設置しました。
エファはカンボジアの教育省や日本の専門家の協力を得ながら新しい教材を開発。タブレットの整備等も進め、自ら情報を得る力を育てています。
障害児に図書館の利用方法、本の読み方や資料の使い方、読書の重要性などを教えています。また障害のある子どもの教育に悩む保護者に対して学習サポート方法を伝えています。
STORY
デイン・ボリーさんは知的障害があります。
障害児教育の行き届いていない地域で暮らす、
ボリーさんの学校の成績はよくありません。
農業を営む両親も、内戦の影響で学校に通うことができなかったため、
日常生活で文字の読み書きに苦労していました。
ボリーさんが「チルドレン・スタディ・クラブ」に参加するようになって、
しばらく経ったある日のこと、両親に一枚の紙を手渡します。
そこに書かれていたのは両親の名前でした。
障害がある娘が親にとっても難しい文字を学び、
父と母の名前を書いてくれた。
文字を見ながら、両親は涙を流しました。
子どもたちが「小さな成功体験」を積むことは、
家族や地域にも希望をもたらすのです。
ABOUT US
エファは日本全国の自治体、公立病院、保育所、福祉施設、交通機関、上下水道など、地域の公共サービスに従事する人たちが行ってきた国際協力事業「アジア子どもの家」を引き継ぎ、2004年に設立された国際協力NGOです。
世界がコロナ禍に苦しみ3年が経とうとしています。エファが18年間向き合ってきた国々で生きる農村部の多くの人たち、障害がある子どもたちにとって、一層困窮した時間となりました。
一方で一筋の光も見えてきました。オンラインの普及によって情報が身近になり、生きるための知識を学び、貧困の壁から這い上がっていける。自分だけでは克服できなかった「社会的な障害」(周囲の人々の固定観念や地域社会の古い価値観)も、デジタル技術と本の力を活かして変えていけると確信しています。
エファは、「本の飢餓」をなくす取り組みに挑んでいます。生きていくための知識を得ることができる本、未知の世界に向けて扉を開き、想像力や共感力を育み、自分の生き方、道標さえも授けてくれる本。私たちと一緒に、この世界を本の力で変えていきましょう。
理事・事務局長
関尚士
CHANGE THE WORLD!
「本を贈る」
「本や教材をつくる」
「図書館を創る」
「子どもたち同士で学び、
支え合う場所をつくる」
本が大好きな私たちだからこそ、
本を読む楽しさを、
本が育む豊かな世界を
アジアの子どもたちと
共有しませんか。
毎月エファに一定のご寄付をいただく、月額寄付制度です。パートナーからの寄付金は、その時々に最も必要な事業・活動へ使わせていただきます。エファの実現したいビジョンは、「すべての子どもたちが可能性と創造性を発揮し『自分ものがたり』を描ける社会」です。
パートナーの皆さまには、エファと共に歩んでいただきながら、子どもたちの成長や社会の変化を見守っていただきたいと思います。また、アジアの子どもたちと支え合い、共感し合い、理解し合うことを通じて、皆さまご自身の「自分ものがたり」も描いていただくことを目指しています。
Q&A
FOR PARTNERS
寄附金控除により寄付金の
最大約50%の控除が受けられます。
エファへのご支援・ご寄付は
税制優遇の対象となります。
個人の場合、所得税は必ず減税となり、
住民税も減税となる場合があります。
※確定申告が必要です。
年間で合計36,000円のご寄付
所得税:
(36,000円‐2,000円)× 40% = 13,600円
→ 合計13,600円の控除が受けられます。
(毎月の実質負担額は2,000円未満になります)
さらに住民税控除となる場合
住民税:
(36,000円‐2,000円) × 10% = 3,400円
→ 所得税の控除分と合わせて17,000円の控除が受けられます。
(毎月の実質負担額は1,600円程度になります)
確定申告の手続きや、条件・注意点は
こちらをご覧ください。
FOR PARTNERS
“本の飢餓” 撲滅に取り組むエファだからこそ、本や図書の大切さについて学びあう機会と、本を通した繋がりをお届けします。支援先の子どもたちだけでなく、パートナーの皆さま自身も新たな本や人と出会い、「自分ものがたり」を描いていただけるよう、情報と機会を届けてまいります。
※2023年3月以前にエファパートナーへご参加いただいた皆さまには、引き続き“エファジャパン年次報告書”をお届けいたします。
最新の活動状況や現地の子どもたちの様子を、年次報告書や機関紙(年に4回)、メールマガジン(月に1回)などでお伝えします。
公式LINEアカウントから、最新の画像や動画を交えた活動情報を受け取ることができます。
活動報告会や勉強会、オンライン現地ツアーなどの案内、ボランティア情報を優先的にご案内します。パートナー限定イベントへご参加いただけます。
過去に開催したイベントをアーカイブ配信しています。
WHAT WE DO
まだ絵本を知らない子どもたちへ絵本3冊を届けることができます。
まだ絵本を知らない子どもたちへ絵本10冊を届けることができます。
まだ絵本を知らない子どもたちへ絵本15冊を届けることができます。
視覚障害など、本を読むのが困難な子どものための電子図書を提供できるタブレット1台。
障害児のためのチルドレン・スタディ・クラブ1か所で子どもの人権宣言を学ぶトレーニングワークショップ開催。
本がない村へ出動!絵本やタブレットを積んで学校を回る移動図書館の運営費1ヶ月分。
本の「飢餓」をなくして、
すべての子どもたちが
「自分ものがたり」を描ける社会に。
子どもたちは変わることができる。
そして自分も。
エファパートナーになって
一緒に新しい世界を創りましょう!
団体(年会費20,000円)のご支援はこちらの申し込み窓口よりご連絡ください。