2013年度にご協力いただいた書き損じハガキでの最後の支援をラオスで実施しました。エファジャパンでは、これまで個人の方々の寄付により、ラオスで小規模の学校・コミュニティ図書室を42箇所設置しています。今回は、この42箇所の図書室にハガキの資金で購入した本と、ラオス国立図書館で余っていた寄付図書(市民団体ルーム・トゥー・リードからの寄付)、さらに自治労広島県本部が出版したラオス語の絵本「はだしのゲン」を寄贈します。1施設につき合計48タイトル98冊です。
これまでに寄贈を実施した21施設のほとんどは数年ぶりの訪問でしたが、ほとんどがみな良く管理され、利用されている様子でした。授業の一環で活用しているところもあれば、いくつかの図書室では、月に1~2回読み聞かせやクイズなどの読書推進活動を実施しています。また、ごく少額の登録料を徴収して本の購入に充てるなど、質を保つための独自の取り組みをしているところもあります。
ソブボア中学3年の女子生徒は、
「私はほとんど毎日図書室に来て、本を読んだり借りたりしています。時々先生が本を整理するのを手伝ったりもします。色々な知識が増えて、授業にも役立つので本を読むのは大好きです」
と話してくれました。
残りの21施設へも引き続き訪問し、状況を確認しながら寄贈を実施していきます。これまでの聞き取りでは、新しい本の購入が困難なこと、設置時に訓練を受けた教員の移動、授業を受け持ちながらの運営で開館時間に制限があることなどが共通の課題となっているようです。地域によっては、エファジャパン以外の外部からの支援が入ってこないところもあり、今後も教員の研修や蔵書等への支援が必要です。