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2014.09.30 更新

書き損じハガキでベトナム障がい者作業所を支援

 ベトナム・ハイフォン市には、民間経営の障がい者のための作業所があります。ミンティン人道職業訓練株式会社は、ハイフォン市内3つの地区で作業場を運営し、服飾品、刺繍製品や造花、ビーズアクセサリーなどの民芸品を製作しています。作っているのは10歳~40歳の障がいを持つ人々約160名で、月に平均1万円(200万ドン)~1万5千円(300万ドン)の収入を得ています。(ハイフォン市20代会社員の平均月収は大体3万円(600万ドン)くらい)

 この作業所は、民芸品の製作と販売を通して、障がいを持つ人々に地域参加と収入を得る機会を提供していますが、政府の助成などもなく経営は非常に苦しい状態です。十分な設備投資もままならないため、3カ所ある作業場のうち1つにはミシンがありませんでした。製作者は作業場に来て民芸品を作るか、作業場で製作方法を学んだ後自宅で製作をすることもできますが、ミシンが無い作業場では作れる製品に限りがありました。

 そこで、全ての作業場で服飾品の製作が可能になるよう、ミシンの無かったカットビ地区の作業場に書き損じハガキの資金で4台のミシンを寄贈しました。作業所の代表ミンさんは、
「私達はハイフォン市の障がい児・者に働く場と収入を得る機会を提供していますが、障がい者が働いて利益を上げるのは大変で、経営が苦しく十分な道具を揃えることができていません。今後はいただいたミシンを使って服飾品を製作することができるようになります。」
と話していました。この支援により、障がいを持つ人々がより安定した収入を得られるようになることが期待されます。

 ハガキでの次の支援はラオスを予定しています。