2月16日から23日にかけて、ベトナム・ハイフォン市で障がい児施策を担当する行政職員を日本に招き、日本の取組みに関する研修を実施しました。来日したのは、ハイフォン市労働傷病兵社会福祉局副局長のグエン・ティ・タム氏。ハイフォン市で困難な状況にある子ども達を支援する児童ソーシャルワークセンターの所長も兼務しています。
今回の研修事業は、今後エファジャパンと自治労がハイフォン市と協力して障がい児への支援を進めるための一助となるよう、現地で障がい児施策を管轄する担当行政官に日本の施策を学んでもらうことを目的に、自治労により実施されました。実質5日間に渡り、日本の障がい児政策や保護者会の活動などに関する講義と、子ども発達センターや放課後デイサービス等都内の様々な障がい児関連施設の視察を行ないました。タムさんからは、職員の職種や配置人数、雇用形態、障がいの診断から支援に繋がる経緯など、数々の具体的な質問もあり、障がい児支援を拡大・充実するために必要な人員や制度の整備に注目している様子でした。
自治労が開始したアジア子どもの家事業では、事業を終了したベトナム子どもの家の所長トゥイさん、カンボジア子どもの家(国立幼稚園教員養成学校及び付属幼稚園)の校長ソリダさん、ラオス子どもの家のスバンさんと、開始当時に自治労が日本に招聘研修した職員の方々がその後も長く事業の責任者として活躍し、活動の充実と発展に貢献しました。今回来日したタムさんにも、ハイフォン市における障がい児支援事業の中心人物として、エファジャパンと自治労及び支援者・組合員の方々と共に障がい児支援を進めていただけることを期待しています。