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2012.05.26 更新

ハイフォン市で「子ども行動月間」に向けた式典に出席

ベトナムでは6月1日が「子どもの日」で、6月が「子ども行動月間」として、子ども達のための行事が様々な所で行われます。ハイフォン市では5月25日に、ハイフォン市労働傷病兵社会局とハイフォン市児童保護基金の共催の下、「子ども行動月間」を迎えるに当たっての記念式典が行われました。

今回の式典は、ハイフォン市キエンアン区のルオンカインティエン中等学校で開催され、ハイフォン市の困難な状況にある子ども達に寄付を行っている社会団体や企業の関係者が集まり、エファジャパンからはハイフォン市駐在中の崎川が出席し、式典のお祝いとエファジャパンの紹介を兼ねたスピーチをさせて頂きました。

式典では、社会団体や企業が行った支援の紹介がされ、それぞれの代表者が団体名・企業名と支援額の記載されたボードを持って、記念撮影を行いました。

エファジャパンによる支援では、アジア子どもの家奨学基金の増資、ハイフォン市盲学校への遊具の寄贈について紹介されました。

エファジャパンは、今回の式典に先立ち、アジア子どもの家奨学金基金の預金額の増額を行いました。本基金は自治労栃木県本部によるご支援で支援金をベトナムの銀行口座に預金し、毎年金利から得られる利息を奨学金として、ハイフォン市の困難な状況にある子ども達に支給してきました(現在のベトナムの銀行では、ベトナムの通貨ドンの平均的な預金金利は12%)。しかし、近年のハイフォン市の物価の上昇に対応すべく、エファジャパンの自己資金からも同口座に預金をし、預金額を増やすことで利息を増やし、一人当たりの奨学金の支給額を増やすことにしました。

ハイフォン市の盲学校への遊具の寄贈は、皆様に回収にご協力頂いた2011年度の書き損じハガキによる支援で、来月6月に実施を予定しています(実施後、改めてHPでご報告します)。

また、式典ではアジア子どもの家奨学金基金による奨学金とお土産を、式典会場となったキエンアン地区の子ども達10名に贈与しました。アジア子どもの家奨学金基金では、9月にハイフォン市全域のさらに多くの子ども達に奨学金を贈与する予定です。

ベトナム・ハイフォン市は、一見すると経済発展が進んでいますが、貧富の格差の拡大と伴に、それだけでは表現できない、子ども達を取り巻く問題が複雑化しています。このような生活環境の下、ハイフォン市の困難な状況にある子ども達は、特に私達外国人の目からは見えにくい陰の部分を抱えて日々を過ごしています。エファジャパンは、地域に密着して活動するNGOとして、子ども達を取り巻く問題の複雑さを理解し、陰の部分にも光を当てながら、ハイフォン市の困難な状況にある子ども達のために、活動をさらに活性化させていきたいと思います。   (活動地ハイフォン市より)