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エファ通信

2011.12.22 更新

エファ通信100号

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   エファ通信100号
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みなさま

めっきり寒くなって参りました。
みなさまいかがお過ごしでしょうか。

気が付けば今年最後のエファ通信。
あっという間に100号目を迎えていました!

これまで長らくエファ通信に目を通していただいたみなさま、
また、最近新しく配信を開始させていただきましたみなさま、
本当にありがとうございます。

これからもエファジャパンの最新情報をお送りしますので
気長にお付き合いいただけることを願っております。

と言いつつ、特に100号記念特別企画は無いのですが…。

代わりと言っては何ですが、
11月~12月にかけてスタッフ及び
関係者の支援地出張が続きましたので、
今号はいつにも増してフレッシュな情報を
たくさんお届けいたします。

私のラオス紀行(?)も、
今回エファ通信でのご報告の他
スタッフ日記にも載せていきますので
しばしお待ちください。

みなさまには今年1年、応援、ご支援いただきまして
本当にありがとうございました。

来るべき新年が、日本と、そして世界中の人々にとって
明るく力強いものであることを期待しつつ、
また新年にみなさまとお会いできるのを楽しみにしております。

(宮)

■■目次■■

○お知らせ○
・エファジャパン年末年始の営業について
・学習会の開催にご協力ください

○主な動き○
・書き損じハガキでの支援実施
・カンボジア出張報告
・タイ出張報告
・九州地連カンボジアツアー
・ラオス出張報告
・ベトナム活動報告
・ラオス活動報告

○ちょこっトピック○
・女性に対する暴力撤廃の国際デー

○寄付情報○

○会員情報○

 
◆◆◆お知らせ◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

エファジャパン事務局年末年始の営業について
————————————————
 エファジャパン事務局の年末年始の休業は例年と同じく12月
29日~1月4日となります。年末は12月28日まで、年始は1月5日
から通常どおり9:30~17:30で営業いたします。ご不便をおか
けいたしますが、なにとぞご寛容のほどお願い申し上げます。

 
学習会の開催にご協力ください
———————————
 エファジャパンでは、子どもの権利を守る活動の一環とし
て、特定非営利活動法人子どもすこやかサポートネットとの
協働により、「子どもへの暴力防止」に関する学習会の開催
をご提案しています。
 このたび、12月1日付で自治労本部より各県本部宛にエファ
ジャパンの学習会開催への協力要請に関する発文を出してい
ただきました。学習会では、子どもの権利に関する専門家を
講師とし、子どもへの虐待、体罰の問題を中心に、子どもの
安全・安心、次世代育成など様々な視点から子どもへの暴力
防止に向けた取り組みについて皆様と考えていきたいと思っ
ております。
 つきましては、各県本部・単組で開催される各集会や会議
の際に1時間程度お時間を頂き、組合員の皆様を対象とした
学習会の開催にご協力いただければ幸いです。
 詳細につきましては、エファジャパン事務局までお問い合
わせください。皆様のご協力をお待ち申し上げております。

 
▼▼▼活動報告▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼

書き損じハガキでの支援を実施しました
——————————————
 2010年度に集まった書き損じハガキでの最後の支援を実施
しました。今回はラオス・タケク少数民族学校への文房具及
びスポーツ用品の寄贈です。
 少数民族学校では生徒数が増え、現在小学校から高校程度
まで約400人が在籍しています。貧しい家庭で学校への通学が
難しい子ども達が、卒業までの間少数民族学校に引き取られ
る形で寮生活をしながら勉強をしており、家庭からの仕送り
もなかなか期待できない中で生活も勉強も学校からの支給品
が頼りです。
 前回は、学校があるカムワン県・タケクが例年にない寒い
冬を迎えたため、石けんなどの生活用品と共に防寒用の上着
を一人ひとりに贈りました。今回は、ノートやペン、鉛筆、
色鉛筆など不足しがちな学用品一式を生徒全員に贈ったほか、
ボールやサッカーゴールなどのスポーツ用品も学校に寄贈し
ました。
 少数民族学校は他にも国内外からの支援を受けていますが、
生徒全員それぞれに行き渡るような支援はなかなか機会が無
いということで、大変喜ばれました。
 書き損じハガキ収集にたくさんのご協力をいただきありが
とうございました。2010年度に集まったハガキでの支援はこ
れが最後になります。今年度も多くのみなさまからのご寄付
をお待ちしております。

 
カンボジア出張報告
———————-
 事務局長大島が11月18日から12月17日まで、カンボジアと
タイ(タイ出張報告参照)に出張しました。

 カンボジアでは、タイと国境を接するプレアビヒア県で、
パートナー団体(SCADP)が運営する寺子屋教室10カ所に生徒
用学用品と教室用教材・備品を配布しました。教室は全部で
13カ所ありますが、3カ所は訪問時にアクセスが困難だったた
め、後日パートナー団体のスタッフに配布してもらいました。
どの教室も、ほとんど学用品や教材がない状況でしたので、
特に子ども達は新しい学用品に大喜びでした。支援資金を提
供していただいた、株式会社フェリシモ様と和歌山県公営競
走労働組合様には感謝申し上げます。
 「カンボジア子どもの家」(国立幼稚園教員養成学校)で
は、新年度の奨学金受給訓練生25名と会ってきました。また、
株式会社フェリシモ様からいただいたハッピートイズ(縫い
ぐるみ)を付属幼稚園児133人に配布しました。
 今年度から、隣のカンダール県の村でも寺子屋教室運営支
援を始めたため、今までのプノンペン市内を含め、4教室を視
察しました。
 今回、プノンペンで2カ所、シェムリアップで4カ所、SCADP
とは別のカンボジアの民間団体が実施している活動を見る機
会がありました。アンコールワットがあるシェムリアップは
外国からの観光客が多いため、その寄付に依存した活動が多
く、長期的な展望をもって事業を行うことが困難なようです。
「同情を誘う」孤児院運営が事業の多くを占めています。プ
ノンペンの1団体が実施している非公式教育事業は、エファが
支援している寺子屋教室とは内容が異なり、公立小学校の代
替として1年生から6年生まで学年別に授業を行っていました。
もう1団体は養護施設を運営しています。子ども達の生活環境
はSCADPよりも良いですが、良い環境を維持してきた外国の援
助が終わるため、その後の展望がありませんでした。支援を
受ける側が支援する側に大きく依存しないことが重要です。
エファは、依存関係をつくらない支援を心がけます。

 
タイ出張報告
—————-
 11月28日から12月3日まで、ビルマ(ミャンマー)と国境を
接するタイのメーソットを訪問しました。バンコクの洪水が
終わっていない状況だったため、国際空港で国内線に乗り換
えて、往復しました。
 自治労大阪府本部が今年2月から、ビルマ労働組合連盟
(FTUB)が運営しているパラミ・ラーニングセンター(移住
労働者子弟の教育機関)への支援を始めました。1年目の建設
事業が完了したため、事業結果の確認と支出のチェックおよ
び2年目の支援合意書の作成を行いました。

 
九州地連カンボジアツアー
—————————-
 12月12日、自治労九州地区連絡協議会メンバーの全県から
合計10名の方々がカンボジアを訪問されました。今年度、エ
ファのパートナー団体が実施している就学前教育活動を支援
していただいているため、その活動や寺子屋教室および自治
労のカンボジア支援のルーツである「カンボジア子どもの家」
(国立幼稚園教員養成学校)を視察されました。

 
ラオス出張報告
——————
 広報担当宮原が12月4日~11日の間ラオスに出張し、主に図
書館関係を訪問しました。

 ラオス図書館協会(国立図書館の敷地内にあります)にお
邪魔し、コンドゥアン理事長のお話を伺いました。ラオス図
書館協会は、ラオス国内の図書館をサポートする役割と専門
性を持ちながら、財政難のためその機能を果たせずにいまし
た。今年度から開始したエファジャパンの支援により、まず
は全国の図書館職員への研修と、図書館運営に関するガイド
ラインの作成を実施することになっています。現在ラオスで
活躍する図書館の専門家はみなタイやベトナムなど外国で学
んだベテランばかりで高齢化が進んでいるそうです。ラオス
での図書館の発展や読書推進のためにも、職員の専門性の育
成が急務と話しておられました。
 また、ラオス図書館協会副理事長でもある、ラオス国立大
学中央図書館長のチャンシー氏にも面会しました。チャンシ
ー氏は2009年に招聘研修のため滋賀県に2週間滞在し、日本の
図書館事情や運営方法などをつぶさに視察・研修された経緯
があります。今年度からラオス国立大学ではラオスで初めて
図書館学の学士課程が新設され、図書館に関わる人材育成が
本格的に始まります。チャンシー氏はこの図書館学課程の設
置のため10年近く準備・働きかけを続けてこられたそうです。
今後は日本やその他海外での経験を授業の中で学生に伝える
機会も増えるのではないでしょうか。

 次に、ヴィエンチャン特別市内に建設した2つのコミュニ
ティ図書館を視察しました。
 自治労静岡県本部のご支援で建設したノンセンチャン村コ
ミュニティ図書館はノンセンチャン小学校の敷地内にあり、
子ども達が描いた絵がたくさん壁に貼られた親しみやすい図
書館になっています。保護者も子どもが図書館を利用するの
をとても喜んでいますが、平日は開館時間が限られているた
め土曜日にじっくり読みにくる生徒が多いようです。現在は
絵本が少ないため、子ども達からは新しい絵本と物語をリク
エストされることが多いと図書館担当の先生が話していまし
た。今後は地域の別の小学校へ図書を持って行く「出張図書
館」も実施する予定にしているそうです。
 タトーン村コミュニティ図書館は自治労新潟県本部のご支
援で昨年の9月に完成しました。放課後の1時間と土曜日の開
館を始め、子どもを通じた口コミや村の会合などで積極的に
告知したところ、利用者も貸し出しも劇的に増えたそうです。
ここもタトーン村小学校の先生が運営しており、図書館がで
きる前は特に低学年の子ども達の読み書きの習得に苦労する
ことが多かったが、今はみな良くできるようになったと話し
ていました。

 カムワン県子ども文化センター(CCC)は翌週の移転に備え
準備をしていました。現在小学校の敷地内にあるカムワンCCC
は、中学校と高校の建設が計画されたため1kmほど離れた別の
建物に引っ越すことになりました。引越し先は旧入国管理・
税関の建物で、現在よりも広く(2階建て)造りもしっかりし
ており、より活動しやすくなるのではないかと思います。引
越し先の傷んでいる部分を修繕し、自治労大分県本部よりご
寄付いただいた備品などは全て移設する予定です。

 この他、“書き損じハガキでの支援”の記事でご報告しま
した少数民族学校、カムワンCCCが実施した不発弾啓発活動、
“ラオス活動報告”にありますヴィエンチャン市立図書館開
館5周年記念式典や、エファジャパンで販売しているキーホル
ダーを製作している市民団体 Friends Internationalの事務
所を訪ねるなどしました。

○関連情報・写真

・ラオス図書館協会による人材育成
 https://www.efa-japan.org/?p=6960

・ヴィエンチャン市内のコミュニティ図書館
  https://www.efa-japan.org/?p=6982

 
ベトナム活動報告
——————
 11月18日~11月23日にホーチミン市に出張し、障がい児関
係の活動をしているベトナム人専門家、ベトナムのローカル
NGO、日本のNGOを訪問しました。ホーチミン市はアメリカ軍
によって撒かれた枯れ葉剤などの影響もあり、障がい児が多
く、ベトナムでは障がい児に関して最も先進的な活動を行っ
ています。訪問した先では、皆さんが熱い思いを胸に秘めて
活動していることが強く感じられました。外国人だけでは実
行しにくいところや分かりにくいところなど、今後、必要に
応じてハイフォン市でのエファジャパンの活動を助けて頂く
予定です。
 12月1日にはハノイにあるPACCOM(人民援助調整委員会;ベ
トナム政府の海外NGO調整機関)を訪問し、エファジャパンの
今後の活動方針についてお話させてもらいました。ベトナム
で本格的に活動している日本のNGOは少ないものの、ベトナム
政府は日本のNGOの持つ潜在性を高く評価し、現在日本のNGO
の招致に力を入れ始めたところです。エファジャパンにも積
極的に活動の範囲を広げていって欲しいとのことでした。今
後は、PACCOMとも良好な関係を築き、行政面の色々なサポー
トをお願いしたいと思っています。

○関連情報・写真

・ハノイ・PACCOM(人民調整委員会を訪問)
 https://www.efa-japan.org/?p=6925

 
ラオス活動報告
——————
 12月7日にヴィエンチャン市立図書館は開館5周年を迎え、
記念式典が行われました。式典にはヴィエンチャン都情報文
化局職員やヴィエンチャン市立図書館職員、近辺の小学校の
子ども達が出席しました。式典では始めに、ヴィエイチャン
市立図書館の館長代理が無事5周年を迎えたことに関して喜び
の言葉や今後の抱負などを述べ、次にヴィエンチャン都情報
文化局副局長からお祝いの挨拶がありました。その後、子ど
も達による踊りが披露され、出席した子ども達にはプレゼン
トが贈られました。
 エファジャパンは自治労大分県本部のご支援により、引き
続きUXO(不発弾)啓発活動を行っています。12月9日にはカム
ワン県マハサイ郡ナドン村で、12月16日には同じくカムワン
県のゴマラス郡カムエア村で小学校の子ども達を対象とした
UXO啓発活動を行いました。ナドン村はカムワン県の中心地で
あるタケク郡から約70km、カムエア村はタケク郡から約100km
離れており、水道や電気がない所もある遠隔地です。カムワ
ン県タケク郡の県CCCから出張してきた JL(ジュニアリーダー
:年少の子ども達をリードし、先生の補佐をする年長の子ど
もボランティア)達は、歌や寸劇、ゲームやポスター、Q&Aを
通して上手に子ども達の興味を惹きつけ、子ども達は時には
真剣な眼差しで、時には笑いながら、UXOの危険性について学
んでいました。UXO啓発活動は、朝から夕方にかけ昼休憩を挟
んで6時間くらい行われます。しかし、JL達は教えるのが上手
で、子ども達は飽きることなく集中して学び続けていました。
発表してくれた子ども達や良く学んだ子ども達には、UXO啓発
Tシャツをプレゼントし、受け取った子ども達は嬉しそうに着
ていました。

○関連情報・写真

・ヴィエンチャン市立図書館5周年記念式典
 https://www.efa-japan.org/?p=6939

・カムワン県ゴマラス郡カムエア村でUXO(不発弾)啓発活動を実施
 https://www.efa-japan.org/?p=6970

 
■□■ちょこっトピック■□■□■□■□■□■□■□■□■□

SNOW PLAY
———————
 久しぶりに、ゲームで親しむ国際協力をご紹介します。
 このSNOW PLAYは、ツイッターまたはフェイスブッ
クの登録をしている場合に遊ぶことができる雪合戦ゲームで
す。実際に雪合戦をするキャラクターを操作することはでき
ませんが、対戦チームのや勝利の数を重ねていくうちに赤い
カップ(RED CUP)がもらえ、それで空腹を満たすとキ
ャラクターが強くなっていきます。これはWFP(国連世界
食糧計画)が現在実施しているRED CUPキャンペーン
(世界の飢餓状況を多くの人に伝え、一人でも多くの子ども
たちに学校給食を届けるためのキャンペーン)のひとつとし
て開設されており、WFPが給食を入れる容器として使って
いる赤いカップを手に入れるために雪合戦に何度も挑戦して
いくことになります。これまでもWFPは遊んだ回数だけス
ポンサーからWFPへ寄付されるゲームなどを提供していま
すが、このSNOW PLAYは特にそういうおまけはありま
せん。しかしプレイ後に「この結果をツイッター(フェイス
ブック)で友達に知らせる」ボタンが表示されるなど、ゲー
ムで遊んだ人を通してキャンペーンを多くの人に知らせるツ
ールになっているようです。
 日本ではツイッターもフェイスブックも利用者はまだ若い
層が中心ですが、こんなことがきっかけで世界の飢餓に関心
を寄せるようになることもあるかも知れませんね。

○関連情報

・SNOW PLAY
 http://snowplay.jawfp.org

・RED CUPキャンペーン
 http://www.redcup.jp

 
▼△▼寄付をいただきました▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△

 2011年11月23日~2011年12月21日確認分 

一般寄付(用途を指定しない)計\84,291
・府中市職員労働組合
・個人 1人

カンボジア 計\500
・Yahoo!募金

 
●●●会員情報●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●
 
 敬称略。2011年11月23日~2011年12月21日に登録の方

 HP掲載は省略

    
※この欄へのお名前掲載についてご回答いただいていない方は
 匿名として掲載させていただいています。

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発行人 イーデス・ハンソン   編集担当 宮原朝香