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エファ通信98号
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みなさま
再び宮原です。
もう10月も終わりですね。
あっという間に来年ももう目前です。
みなさん、今年済ませなければならない諸々のこと、
終わりそうですか?
(私はこれから頑張ります…泥縄)
さて、話は変わりますが、
3月の震災から半年以上経ちました。
被災地や被災者に関する報道が下火になるなか
普段、子どもに対する教育支援をしているせいか、
被災した子ども達のことがとても気になります。
家族や友人を亡くした子。
転校を余儀なくされた多くの子。
避難先が何回も変わりいくつもの学校を転々とする子。
放射能のため校庭に出ることが許されない子。
高校・大学と進学を望みながら、
断念せざるを得ない子。
彼らにどんな支援が用意されているのか、
私にも多少貢献できる余地があるのかを知りたくて
少し調べてみたところ、支援情報を集めたサイトがありました。
子どもの学び支援ポータルサイト
http://manabishien.mext.go.jp/
ただし、この文科省のサイトは
市民団体の活動については情報量が少ないようです。
市民団体の活動については、JANICのサイトも役に立ちます。
http://www.janic.org/earthquake/
もし、これから支援してみよう、
という方がいらっしゃいましたら
ぜひサイトにアクセスしてみてください。
■■目次■■
○おしらせ○
・エファパートナーのみなさま(ご入金のお願い)
・職員産休のお知らせ
○主な動き○
・書き損じハガキ上半期集計!
・西東京市職員労働組合カンボジア・ラオスツアー
・カンボジア、プレアビヒア寺子屋教室支援
・ベトナム活動報告
・ベトナム駐在員帰国報告
・ラオス活動報告
・カンボジア活動報告
○ちょこっトピック○
・開発教育ってごぞんじですか?
○寄付情報○
○会員情報○
◆◆◆お知らせ◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆
◆エファパートナーのみなさま(ご入金のお願い)
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エファジャパンの活動に対する日頃のご支援に深く感謝申
し上げます。本日、エファパートナーのみなさまへの、年1
回の「ご入金のお願い」を発送いたしました(口座自動引落
をご利用いただいている方、すでに2011年度分をご入金済み
の方は除きます)。1週間以内にお手元に届きません場合は
エファジャパン事務局までお知らせください。ぜひ今年度も、
エファジャパンの活動を応援くださいますようお願い申し上
げます。
◆職員産休のお知らせ
———————-
カンボジア駐在員の西村が11月11日より産休を頂くことに
なりました。産休取得後、来年2月末に復帰の予定です。
休業期間中、カンボジア事業に関しましては、事務局長が
担当させていただきます。引き続きご指導ご鞭撻賜りますよ
う、なにとぞよろしくお願い申し上げます。
▼▼▼活動報告▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼
◆書き損じハガキ上半期集計!
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2011年度上半期の書き損じハガキ収集の集計が終了しまし
た。切手交換後の金額で169,573円になりました。ご協力誠に
ありがとうございました。今年度も昨年度実績と同程度の150
万円を目標にしております。引き続きのご寄付をなにとぞよ
ろしくお願いいたします。
◆西東京市職員労働組合カンボジア・ラオスツアー
————————————————–
9月19日と20日の2日間に渡り、自治労西東京市職員労働組
合員の方々が、カンボジアのエファのパートナー団体である
SCADPの職員を対象に、栄養指導と就学前教育指導を実施しま
した。
管理栄養士の方には、児童保護施設の給食担当者といっしょ
に、日ごろ食材を購入している近所の市場を視察してから、
食品と栄養素、栄養のバランスについて指導していただきま
した。2日目には、食事のたんぱく質不足が顕著なため、モデ
ル食として白身魚のあんかけをいっしょにつくり、保護児童
一人に一切れ行渡るようにしました。しかし、食費は日ごろ
の予算を大きくオーバー。学んだことを食事に反映させるこ
との難しさを実感しました。たんぱく質不足の解消は、大き
な課題です。
児童館館長と保育士の方には、就学前教育担当者を対象に、
手遊び・パネルシアター・風船遊びなどを指導していただき
ました。特に、教材として広く応用できるパネルシアターの
研修には時間をかけました。子ども達は、風船遊びに大喜び
でした。最後に披露したケン玉では、高度な技も紹介してい
ただきましたが、中には早速挑戦する子もいました。
SCADPの子ども達からは伝統舞踊を披露してもらい、組合員
の方々からは、調理担当者から要望があった浄水器や台所用
品を贈呈し、カンボジアでの技術指導を終えました。
カンボジアに続いてラオスを訪問し、絵本『ウータンのま
ほう』ラオス語版を、ラオス図書館協会、国立図書館、ヴィ
エンチャン市立図書館、中央子ども文化センター、コミュニ
ティ図書館などに寄贈しました。今回寄贈した絵本『ウータ
ンのまほう』は、組合員のご家族が出版した本を、 組合員の
カンパや自治労東京都本部のご支援などで、ラオス語に翻訳・
出版したものです。エファも、ラオス各地に設立したコミュ
ニティ図書館・図書室に『ウータンのまほう』を配布してい
く予定です。
○関連情報・写真
・自治労西東京市職員労働組合がラオス語の絵本を出版、ラ
オスへ寄贈
https://www.efa-japan.org/?p=6816
◆カンボジア プレアビヒア寺子屋教室支援
——————————————–
6月に初めてタイと国境を接するプレアビヒア県を訪問し、
国境地帯に点在する寺子屋教室のうち2カ所を視察しました。
首都プノンペンの寺子屋教室同様、カンボジアの民間団体
SCADPが運営しており、児童保護施設の教室も含めて、13教
室あります。
森の中にある教室に来ている子ども達の多くは、タイとの
国境紛争に動員された兵隊の子どもです。教室は軍隊が建て
てくれたそうですが、教材はほとんどなく、教科書は先生に
一冊、生徒の学用品もありませんでした。
どのような環境下でも、子どもには教育を受ける権利があ
ります。国境地帯の寺子屋教室支援の必要性を感じ、5月に
いただいた和歌山県公営競走労働組合のご寄付の一部で、教
室用の教材を揃えることにしました。エファの駐在員が前も
って購入した13教室用の教材や文房具を、出張中の事務局長
が9月30日にプレアビヒア県に運びました。今年は特に雨が
多く、国境地帯の寺子屋教室へのアクセスが困難なため、今
回は2教室のみの配布で終わりました。
一方、駐在員が株式会社フェリシモの社会貢献活動である
『フェリシモ地球村の基金』に、「プレアビヒア県寺子屋教
室整備事業」として助成申請をしたところ、78万円の助成が
決まりました。助成金は、主に生徒ひとりひとりに配る学用
品に使います。10月中には購入を済ませ、乾季に入る11月か
ら12月に、教室用の教材と共に全教室の全生徒に配る予定で
す。
和歌山県公営競走労働組合は既に解散してしまいましたが、
元組合員の皆様および『フェリシモ地球村の基金』に感謝い
たします。
◆ベトナム活動報告
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ニエムギア子どもの家では、子ども達の生活費補填のため
の資金を支援しました。未だ慢性的な財政不足に悩まされて
いるニエムギア子どもの家ですが、これにより、少なくとも
今年中は保護されている子ども達の生活費には困らないでし
ょう。
また、10月10日にはエファ会員の方4名がニエムギア子ども
の家を訪問して下さいました。ニエムギア子どもの家に保護
されている子ども達は、親に捨てられたり、諸事情で親とは
一緒に暮らせない子ども達です。そのような子ども達を訪問
されることで、「ここにもあなた達のことを思っている人が
いますよ」というメッセージを子ども達は敏感に感じ取りま
す。子ども達だけでなく、駐在員、ニエムギア子どもの家の
職員共々、とても嬉しい会員の方々の訪問でした。
◆ベトナム駐在員帰国報告
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ベトナム駐在員が10月18日から日本に一時帰国しています。
11月11日にベトナムに戻る予定です。10月20日にはラオス事
業を支援して頂いている自治労大分県本部、10月21日には同
じくラオス事業を支援頂いている自治労佐賀県本部を訪問し、
支援事業の報告を行いました。10月24日以後は、自治労鳥取
県本部、自治労広島県本部、自治労滋賀県本部、自治労愛知
県本部、自治労栃木県本部を訪問させて頂く予定です。
ご訪問先の皆様、お忙しい中お時間を割いて頂くことにな
りますが、どうぞ宜しくお願い致します。
◆ラオス活動報告
——————
9月26日~9月28日、チャンパサック県で個人のご支援によ
り設置された8つのコミュニティ図書室のモニタリングを行い
ました。今回のモニタリングでは、チャンパサック県情報文
化局図書館担当の職員にご同行願い、各図書室で運営改善に
ついてアドバイスをして頂いたり、子ども達に紙芝居などの
読み聞かせをして頂きました。チャンパサック県情報文化局
の職員の方々は読書推進活動に熱心で、他県のコミュニティ
図書室と比べても、チャンパサック県のコミュニティ図書室
は整理整頓され、使われていました。チャンパサック県の図
書館事業に、今後の将来性を感じることができたモニタリン
グでした。
10月3日には、カムワン県で洪水被害緊急支援として子ども
達に文房具を配布しました。ラオス中南部では8月中に断続的
に降った雨により、川やダムが決壊し、カムワン県でも、多
くの村がその被害に遭いました。今回、子ども達に文房具を
配布した6つの村では、家や田畑、家畜が流され、収入源の途
絶えた保護者らは、子ども達に満足な文房具を買うことがで
きない恐れがありました。そこで、これら6つの村の子ども達
計812人に1人当たり、ノート20冊、ペン10本(幼稚園児と小学
校1年生は除く)、鉛筆10本、消しゴム3個、色鉛筆2ダースを
配布しました。ラオスの小学校は9月から新学年が始まるため、
これで今後1年間は文房具を買わなくても、子ども達は勉強を
続けることができると思います。
○関連情報・写真
・カムワン県で洪水被害に遭った子ども達に文房具を配布
https://www.efa-japan.org/?p=6851
◆カンボジア活動報告
———————-
10月7日に、エファジャパン現地パートナーNGOであるSCADP
の卒業式兼始業式(カンボジア新学期は10月から)と、社会
問題・退役軍人・青少年更生省大臣による国家メダル授与式
がプノンペン市内の会場で執り行われ、エファジャパン他10
団体と個人にメダルが授与されました。
SCADPは1992年の創設以来、子どもの権利に基づいた手法で
教育・健康・家庭環境や生活の質の向上を目的に子どもや青
少年のための活動を続けてきています。今回、その業績を称
えてSCADPとその事業を支えている支援者に対してのメダル授
与です。長年活動を続けてきたSCADPにとっても、また、その
事業を支援している我々エファジャパンにとっても栄誉なこ
とで、嬉しく思います。
また式典では、卒業生代表よりSCADPで学べたことに対する
喜びの言葉が聞かれました。家庭の事情で公立学校へ通うこ
とのできない子ども達が寺子屋教室で学ぶことは、将来の公
立学校編入への道筋にも繋がっています。寺子屋教室での子
ども達の様子を見ていると、家の手伝いや仕事の合間に少し
でも勉強できることがとても嬉しいのだろうと感じます。困
難な状況にあっても、学ぶことができる、権利が守られると
いうことは子ども達にとっての大きな励みとなっているので
はないでしょうか。
その励みとなっている活動を展開するSCADPのよきパートナ
ーとして、今後も活動を展開していけたらと改めて感じた時
間でした。
○関連情報・写真
・社会問題・退役軍人・青少年更生省より国家メダルの授与
https://www.efa-japan.org/?p=6876
■□■ちょこっトピック■□■□■□■□■□■□■□■□■□
■開発教育ってごぞんじですか?
———————————
以前、スタッフ日記でもちょっとご紹介したのですが、近
い将来、エファジャパン独自の開発教育プログラムを作るた
め、スタッフが現在研修を受けています。今回は、その開発
教育(プログラム)について少しご紹介したいと思います。
開発教育とは、貧困や格差、人権、紛争など途上国および
世界が抱える開発の問題を理解し、そうした社会のあり方や
個人との関係を考えながら行動に結び付けていくための教育、
と定義すればよいでしょうか。そもそもは、欧米のNGOや
ユニセフ等国際機関が支援者拡大のために始めた一般市民へ
の働きかけが原点でした。
自分が食べる天ぷらうどんに使われている輸入食材から不
公平な貿易システムについて考える、あるいは、自分の携帯
に使われている原料からレアメタルをめぐる紛争について考
える、といったワークショップを思い浮かべてください。世
界の問題を自分との関わりの中で考えつつ、究極の正解を求
めるのではなく(そもそも明確な正解がない問題ばかりです
ね)、では、そんな世界に住んでいる自分は何ができるのか、
すべきなのかを問う。そのための知る、考える、対話する、
気づく、という過程を参加型のワークショップで体験してい
きます。
似たような言葉で、ユネスコが提唱している国際理解教育
があります。ユネスコは、平和教育、人権教育、文化・歴史
理解、開発教育といった広い範囲を網羅する教育と定義して
いますが、日本の学校で行われている国際理解教育は異文化
理解、歴史理解が主な目的となっているようです。
エファジャパンでは、事務所訪問に来る中学生向けと、エ
ファジャパンの支援者の方向けの2種類を作りたいと考えてい
ます。オリジナルの教材を2012年度中に試作する計画です。
・スタッフ日記(開発教育ファシリテーター研修というのを
受けていますpart1)
http://efa-japan-staffblog.seesaa.net/article/205908020.html
▼△▼寄付をいただきました▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△
2011年9月29日~2011年10月26日確認分
一般寄付(用途を指定しない)計\22,189
・JANICサポート募金
カンボジア 計\1,000
・Yahoo!募金
●●●会員情報●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●
敬称略。2011年9月29日~2011年10月26日に登録の方
HP掲載は省略
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発行人 イーデス・ハンソン 編集担当 宮原朝香