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2011.10.31 更新

カンボジア SCADPシェルターで技術指導

 エファジャパンのカンボジアのパートナー団体であるSCADPが運営するシェルターでは、幼児から20代前半の若者まで40人前後が、年長者が幼い子の面倒を看ながら大家族のような温かい関係を築き、子ども達の第二の家庭となっています。しかし昨年の調査で、栄養や衛生などの面で課題があることが分っていました。そこで今回、支援者団体のラオス・カンボジアツアーに合わせ、管理栄養士の方に栄養指導をしていただいたほか、児童館館長と保育士の方にSCADPが実施している就学前教室での指導者研修も実施していただきました。

 SCADPでは、数名の職員と年長の子ども達が交代で食事を用意します。栄養指導は彼らを対象に、まずは栄養素や栄養バランスについての講義、その後、実習として白身魚のあんかけを作ってみました。肉や魚は値が張るためSCADPの食費には負担が重く、低たんぱくになる傾向があります。しかし、栄養バランスが体の成長や免疫力に影響があることを学んだことで、可能な範囲で心がける意識が芽生えた様子が伺えました。また、白身魚も子ども達には好評で、大皿から自分で取り分けるのではなく、一人分ずつ配膳するほうが食べる内容のバランスを保ち易いことも実感したようです。

 就学前教室の指導者研修では、パネルシアター、折り紙のコマ、けん玉などの指導をしていただきました。研修後、パネルシアターをクメール語でアレンジして使ってみると、子ども達の反応がとても良かったそうで、これからも大いに活用されると期待しています。

 最後に、支援者団体のみなさまからウォーターサーバー、調理器具、カセットコンロなどのキッチン用品も寄贈されました。