11月4日、「子どもの権利推進シンポジウム -子どもに対する暴力のない社会をめざして-」と題したシンポジウムを、エファジャパンとNPO法人子どもすこやかサポートネット、NPO法人児童虐待防止全国ネットワーク(オレンジリボン運動事務局)、スウェーデン大使館が共催で実施しました。
本シンポジウムでは、体罰を含め子どもに対するあらゆる暴力を世界で初めて法律で禁止したスウェーデンから、国会議員やNGO事務総長、大学教授を招聘しました。スウェーデンが子どもへの体罰に関して国、社会、大人、そして子どもがどのように意識し体罰禁止活動へ参加してきたか、また体罰が虐待につながる危険性や体罰がもつ子どもの心身への長期的な負の影響について、道徳的根拠と科学的事実をもって紹介されました。
11月5日午前にはチャイルドライン支援議員連盟主催の「子どもに対する暴力の予防、その施策を考える」と題した勉強会へ、スウェーデン国会議員や専門家の方々も参加しました。日本の議員の方々と、日本国内での体罰禁止に関する動向や法制化の実現可能性などに関する意見交換がなされました。
5日午後には弁護士や社会福祉士、臨床心理士、NGO職員などを対象に「子どもへの暴力予防について」と題し関係者会合を実施しました。体罰禁止法制定へ向けた審議に伴う、子どもに関わる各専門分野それぞれの動きや相互連携の必要性など、具体的な行動指針について話し合われました。スウェーデン国会議員や専門家の方々も参加し、日本とスウェーデンの類似点と相違点を考慮しながら今後の活動促進に期待が示されていました。