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エファ通信70号
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みなさま
通勤のお供の話です。
『子どもの貧困-日本の不公平を考える』という本を読みま
した。(『闇の子供たち』といいこれといい、ご紹介するの
は暗いテーマばかりですが、そんな本ばかり読んでいるわけ
ではありません。…念のため。)
この本は、日本が格差社会であるという認識が進んでいる
現在でもあまり一般に意識されていない「子どもの貧困」に
ついて、現状や政策の問題を、数々の調査や統計から導き出
しています。
特筆すべきは、子どもの「生活水準」を絶対的な必要性
(例:高校への進学は必要不可欠か)ではなく、相対的な必
要性(例:高校全入時代に経済的理由で高校教育を受けられ
ないことの影響)で考察すべきであるとしていること。また、
子ども期の生活水準は将来的な達成(学歴、就労、所得、結
婚)と密接に関係しており、どんな家庭環境の子どもでもが
んばって勉強すれば成功できるとする「機会の平等神話」が
ただの神話である(後で挽回できない可能性が大きい)こと
を明らかにしていることです。
子どもなりの社会生活を送る上で必要な社会的資源が欠け
ている状態を、「子どもには我慢させればよい。がんばれば
どうにかなる」というようなしつけや精神論に貶めない社会
的認識と、貧困を再生産しないための子ども支援が必要なの
だと理解しました。
↑はかなりはしょっていますので、興味を持たれた方は手
にとってみては。統計や調査資料がたくさん出てきてちょっ
と読みにくいですが、新書ですので電車通勤にはちょうどよ
さそうです。(宮)
■■目次■■
○お知らせ○
・エファボラデー参加者随時募集中
○主な動き○
・中央委員会報告
・理事長講演in千葉
・NTT神奈川 児童労働撲滅キャンペーン
・ミャンマー支援事業モニタリング報告
・自治労兵庫県本部ラオスツアー報告
・児童労働反対世界デー・イベント報告
・理事長講演@関東甲集会
・ラオスCCCモニタリング報告
○ちょこっトピック○
・オンラインゲームでお米を寄付-日本語版登場!
○寄付情報○
○会員情報○
◆◆◆お知らせ◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆
◆エファボラデー参加者随時募集中
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エファジャパンでは、毎月最終木曜日にエファジャパン・
ボランティアデー(略してエファボラ)を実施しています。
お手伝いいただくのは、事務局での発送作業やエファグッズ
の在庫確認など初めてでもすぐにできるものばかり。10:00
~17:30(頃)の好きな時間から好きなだけご参加いただけ
ます。(※事情により最終木曜日から前後することがありま
す)
普段はインターネット等で募集を見たボランティアさんが
ほとんどですが、遠方の会員や支援者の方にも「東京に来た
ついでに」と立ち寄っていただくこともあります。「1回エ
ファの事務所見てみようかな~」とお考えのみなさま、エフ
ァボラにぜひ一度お越しください。
実施日:7月23日(1週繰り上がります!ご注意ください)
8月27日
▼▼▼活動報告▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼
◆中央委員会報告
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5月29日、有明TOCで開催された自治労中央委員会にエファ
ジャパンのブースを設置させていただきました。今回は新型
インフルエンザの影響で急きょ奈良から東京に会場を移して
の実施。なにもかも直前の変更で大変ななか、エファジャパ
ンのブースの場所も手配していただきました。ありがとうご
ざいました。
会場では全国からの出席者が集まり、エファの会員、支援
者のみなさんがブースに立ち寄ってくださいました。また、
児童労働反対世界デーイベントに向けた「児童労働をなくそ
う!3万人署名」も同時に呼びかけていたところ、ブースの
近くで仕事を担当されていた方に多大なご協力をいただき、
たくさんの署名を集めることができました。
これからも、エファジャパンの活動にご協力をお願いいた
します!
◆理事長講演in千葉
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5月30日に千葉県労働者福祉センターで開催された自治労
千葉県本部の「2009男女平等・女性集会」において、理事長
イーデス・ハンソンが講演を行ないました。「エファジャパ
ンの活動と人権」をテーマに、理事長自身が人権擁護や国際
協力の活動に携わるようになった経緯や、エファジャパンの
取り組みなどを講演しました。当日は自治労千葉県本部女性
部の組合員約100名の方にご参加いただきました。
◆NTT労組神奈川 児童労働撲滅キャンペーン報告
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5月30日にNTT労働組合神奈川県グループ連絡協議会による
「児童労働撲滅キャンペーンin神奈川2009」が、今年も横浜
そごう前広場の新都市プラザで開催されました。会場では、
児童労働の現状を伝える写真パネルの展示や、NGOによる活
動紹介、サッカーボール縫い体験などが行われ、エファジャ
パンも活動紹介パネルの展示とDVDの上映を行いました。あ
いにく曇り空の一日となりましたが、買い物客や家族連れな
ど多くの方にお立ち寄りいただきました。
NTT労組神奈川県グループ連絡協議会では、来年も児童労
働撲滅キャンペーンを継続する予定とのことで、エファジャ
パンも引き続き協力していきたいと思います。
◆ミャンマー支援事業完了モニタリング報告
——————————————–
昨年5月にビルマ(ミャンマー)を襲った巨大サイクロン
の被災者に対して、エファと自治労は、長年現地で活動して
いる日本のNGOブリッジ・エーシア・ジャパンを通じて、
緊急援助および復興支援を実施してきました。
エファに直接募金いただいた分で実施した緊急援助と復興
支援(前期)事業は既に終了し、ご支援いただいた皆様に報
告いたしました。
この度、自治労でとりまとめてエファに寄付いただいた分
による復興支援(後期)事業のモニタリングを6月1日から3
日にかけて行いました。支援の内容は、小学校2校の新築と
2校の修繕です。4校とも工事は完了し、6月1日に新学期を迎
えた子ども達がきれいになった校舎で学んでいました。
現地で撮影してきたビデオの編集終了後、完了報告書と共
に自治労都道府県本部に提出いたします。
ご協力誠にありがとうございました。
◆自治労兵庫県本部ラオスツアー報告
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自治労の支援で2006年に建設したヴィエンチャン市立図書
館の敷地内には、植民地時代からの古い建物があります。今
まで1室のみを図書館の事務所として使ってきましたが、こ
の度、自治労兵庫県本部のご支援で内部を全て改修すること
ができました。天井、窓、ドアを新しくし、空調設備も整い、
新しいトイレも設置、職員が快適に仕事をすることができる
ようになりました。
6月8日、兵庫県本部から執行委員長他5名の方々をお迎え
して、引き渡し式を開催しました。
カンパにご協力いただいた組合員の皆様、どうもありがと
うございました。
◆児童労働反対世界デー・イベント報告
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エファジャパンも運営委員として参加している児童労働ネ
ットワークでは、6月12日の児童労働反対世界デーにあわせ、
今年も5月5日~6月30日の期間、「児童労働反対世界デー・
キャンペーン2009」を行なっています。
今年のキャンペーンのテーマは「最悪の児童労働と少女」。
教育の機会が少なく、家事労働などの負担も大きく、子ども
ポルノや売春、人身売買の被害にあいやすい少女たちに焦点
をあて、各地で様々なイベントや署名活動を実施。6月6日に
はキャンペーンのメインイベントとして、ILO駐日事務所、
NGO労働組合国際協働フォーラム、児童労働ネットワーク
の共催で、東京・御茶ノ水の全電通労働会館にて映画『闇の
子供たち』の上映会とシンポジウムが行われました。
当日は多くの来場があり、全400席があっという間に満席
になるなど盛況となりました。
◆理事長講演@関東甲集会
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6月21日に千葉県長生郡白子町で開催された自治労関東甲
地連・青年女性夏期交流集会にて、理事長イーデス・ハンソ
ンが講演を行いました。講演のテーマは「エファジャパンと
組合の国際貢献活動、私たちの出来ること」。約400名の参
加者を前に、エファジャパンの各国での取り組みと組合員一
人ひとりにできることを具体的な事例を交えながら講演しま
した。
講演後の質疑応答では、カンボジアへのスタディツアーに
以前参加された方をはじめ、参加者から活発にご質問もいた
だき、多くの方にエファジャパンの活動に関心を寄せていた
だきました。
◆ラオス子ども文化センター(CCC)モニタリング報告
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6月13日からシェンクワン県へ出張し、14日は県都ポンサ
ワンから20km位離れた村での子ども文化センター(CCC)
出張活動をモニタリングしてきました。訪問した村は低地ラ
オス人ばかりで成る約100世帯の小さな村で、小学生は61人、
内女子27名、男子34名、先生は校長先生含めて全5人です。
殆んどの家庭は農業で生計を立てており、県都ポンサワン
に出稼ぎに出る人たちもいます。この日は朝から停電で、自
家発電機を持参して音響設備を設置し、活動を開始しました。
中学生も含めて70数人集まって子ども達は歌やゲーム・踊
り・絵画・工作などの活動を一日楽しんで帰りました。
このような出張活動を実施することで、通常は子ども文化
センター(CCC)に通えない子ども達も、学校では提供出来
ない情操教育を受けることが出来ます。
6月15日から18日までは雨季休み期間であることを利用し
て、ジュニアリーダー(高校生のボランティア)育成研修
を実施しました。
シェンクワンCCCでは初めてとなる今回のジュニアリーダ
ー研修には24人の子ども達が学校で寝食を共にして、4日間
を過ごしました。
雨季ですので外での活動はあまり出来ませんが、オリエン
テーションなど、チーム精神を育む活動も取り入れて活動の
始め方・終わり方など様々なトピックを習いました。
今回の研修を受けることで、24人の子ども達は今後CCC内
外での活動でリーダー的な立場となり、先生の補佐や年少の
子ども達の世話をします。ジュニアリーダーを経験すること
で、それまでシャイだった子ども達が活発に意見を言うよう
になったり、家の手伝いとCCCでの活動をバランスよくする
ようになった、という保護者の声も聞こえています。
■□■ちょこっトピック■□■□■□■□■□■□■□■□■□
■オンラインゲームでお米を寄付-日本語版登場!
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2008年9月のエファ通信61号でオンラインゲーム「Free-
Rice」をご紹介しました。これは国連世界食料計画(WFP)の
サイトで遊べるゲームで、正解1問につき20粒の米がWFPに寄
付されます。回答者は無料でゲームを楽しみながら寄付の手
伝いができるわけですが、これまで英語版しかありませんで
した。
しかし、2009年5月、WFPの「地球のハラペコを救え。」キ
ャンペーン(http://hara-peko.jp/)の一環として日本語の
ゲームが2つ始まりました。↑のキャンペーンサイトの「寄
付・募金サイト一覧」からもアクセスできます。どちらもオ
リジナルの英語版と同じように、サイトに表示される企業広
告の掲載料が寄付の原資となっているようです。
■eQuiz-イークイズ(http://equiz.jp/)
英語、国語、科学、スポーツなど7つのジャンルから出題
されるクイズに正解するたび、1問につき20粒の米を「地球
のハラペコを救え」キャンペーンを通じて寄付することがで
きます。会員登録をすると個人の寄付累計や成績が記録され、
問題も成績に合わせてレベルアップしていきます。
■HappyRice-ハッピーライス(http://happyrice.jp/)
漢字クイズに正解すると1問につき50粒の米をキャンペー
ンを通じて寄付できます。問題のレベルは固定するか、サイ
トにアクセスしている間だけ自動でレベルアップするように
設定することができます。
▼△▼寄付をいただきました▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼
2009年4月1日~2009年6月22日分。 ありがとうございました。
一般寄付(用途を指定しない) 計¥464,816
・NTT労組児童労働撲滅キャンペーン募金箱
・メーデー募金箱
・イーココロ募金(ユナイテッドピープル)
・JANICサポート募金
・個人 2名
ベトナム 計¥67,000
・かみひとねっとわーく 様
・個人 1名
カンボジア 計¥5,000
・yahoo!募金
ようちえん募金 計¥8,620
・南紀園職員労働組合 様
・個人 2名
●●●会員情報●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●
HP掲載は省略
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Tel: 03-3263-0337 E-mail: info@efa-japan.org
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発行人 イーデス・ハンソン 編集担当 宮原 朝香