エファジャパンはウラン兵器に反対します
8月6日と9日を前に、エファジャパンは訴えます。
広島と長崎に原子爆弾を投下したアメリカ軍は、
イラク、旧ユーゴスラビア、アフガニスタンで「劣化ウラン弾」を使いました。
ウラン兵器は、放射能と毒性によって、
戦闘員、非戦闘員の区別なく、人々の生命をおびやかし、環境を汚染します。
対人地雷に続き、クラスター爆弾禁止条約も採択されました。
次は、ウラン兵器を禁止すべきです。
ウラン兵器問題を知っていただくために、下記報告書を紹介いたします。
書籍『ウラン兵器なき世界をめざして-ICBUWの挑戦-』
現在、劣化ウランは砲弾や弾頭として様々な兵器に使われていますが、その金属としての化学的毒性や、放射性物質であることから、地雷やクラスター爆弾のような無差別的効果を持つ兵器として使用禁止を求める運動が世界各国で行われています。
この本は、25カ国にわたるウラン兵器禁止を求める団体等の連合体である「ウラン兵器禁止を求める国際連合(ICBUW)」が2006年に広島で開催した第3回国際大会の記録を中心に、劣化ウラン兵器とは何か、アジア・アメリカ・ヨーロッパにおける被害、2007年の国連総会での決議採択(※)までの動きなどを加え、ウラン兵器の現状・問題と今後の展望を示しています。日本でウラン兵器使用禁止に取り組む“NO DU ヒロシマ・プロジェクト”とICBUWの共同編集により2008年4月に出版されました。
8月という日本にとって特別な季節を迎えるにあたり、過去の戦争を振り返るとともに、今も被害の続く兵器による放射能汚染の現状を知り、未来に向けて我々はどのような道を選択すべきなのかを考える、よい参考書になるのではないかと思います。
合同出版/2,500円
大判256ページ
※2007年12月、国連総会で「劣化ウランを含む兵器・砲弾の使用の影響に関する決議」が賛成多数で採択されました。これにより、国連加盟国と国連関連機関は劣化ウラン兵器の影響に関する意見書を国連事務総長に提出し、それを元に国連事務総長は2008年の国連総会に報告書を提出すること、また、2008年国連総会の正式な議題として劣化ウラン問題が採用されることが決まりました。
ちなみに、この2007年12月の決議に日本は賛成票を投じています。反対票を投じた全5カ国はアメリカ、イギリス、イスラエル、チェコ、オランダでした。