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ラオスと支援活動について

ラオスはインドシナ半島に位置するメコン地域諸国の⼀つです。国⼟のほとんどが山岳地帯で面積は日本の本州と同じくらい。仏教国です。首都はビエンチャン。日本とは65年以上の外交の歴史がある国です。エファジャパンは⻑年、山岳地域や農村地域の貧しい地域の子どもたちに学ぶ機会を届けるための教育支援や図書館を設置、運営支援を行っています。

❶ ラオスはどこにある?

❷ ラオスの人口は?

ラオス人民民主共和国は、人口約550万人、
ラオ族が60%を占め、その他中国系、
インドネシア系など60以上の民族が暮らしています。

1353年ランサーン王国建国。1899年にフランスによりインドシナ連邦に編入されます。1953年にフランスから独立するものの、王国政府とパテト・ラオの対立が激化。フランスの介入、ベトナム戦争の影響などを受け、国内を⼆分、三分して戦争が続きました。現在でもベトナム国境沿いにはベトナム戦争時の不発弾が数多く残されています。1973年にラオス和平協定成立、1975年にラオス人民民主共和国が誕生しました。

政権は、ラオス人民革命党の主導による社会主義政権ですが、1986年よりチンタナカーン・マイ経済政策に移行し、市場経済システムを導入しています。しかし、1人あたりの国内総生産は$350と低く、貿易収支援も輸入が輸出の3倍を上回る慢性的な赤字を計上する低迷がつづいています。

❸ ラオスの教育は?

フランス植民地時代から教育を受けるのは⼀部の限られた人々であったこともあり、ラオスの教育環境は良くありません。教員不足、保護者の教育に対する意識の低さ、経済的事情などにより義務教育である小学校修了率は約40%です。また出版される書籍が極端に少ないという問題もあります。

❹ 課題と支援活動

ラオスにおける教育の課題

❺ ラオスでの支援活動

「守り」 「育む」

図書館・図書室支援

学校や地域、コミュニティで図書館・図書室の果たす役割は様々です。読み書きを⾝につける、知らない情報に触れ知識を増やす、地域の人たちに出会い交流する、⾃分や市民の権利を知る、学び知る権利を保障する場所であり、地域社会に参加するきっかけを提供できる場所でもあります。エファジャパンは「本」そして「図書室」の⼒と可能性を信じています。そして学校や地域、コニュニティが持続的、自立的に行えるようにするための知⾒やスキルの提供、人材の育成なども行っています。

首都のビエンチャンでも図書室のある小学校は全体の40%程度。農村部の小学校で図書室のある小学校はほとんどありません。教科書もなく、本に触れたことのなまま大人になっていく子どもがまだ大勢います。

ビエンチャン都立(国立)図書館支援

県立図書館図書管理システム導入

学校図書館・図書室支援

地域コミュニティ図書室支援

現地の人々が自立的・継続的に運営できるようにすることを⽬指し、人・ミュニティとの対話働きかけを通じ、考え⽅や行動の変化を起こすことで、特に女子就学率の向上や児童労働の抑制もはかります。

障害児や少数民の児童の思考・
スキル向上のための
読書推進支援

施設(場所)、教材(物)、人材(人)の課題が原因となり、障害児がよりよく生きるための情報へのアクセスが制限されています。障がいがあっても自分たち子どもには権利があること、健康を害した時の対処方法、生活を守るための法律など「知らない」ことで、一向に解決されない課題が存在しています。

ラオスでの子どもが障害を負う主な要因

不発弾(UXO)
による負傷
事故など
によるケガ
妊娠時・出産時
の感染症
小児
疾患
ラオスの障害児に関する情報は限られおり「社会の中にいて見えにくい」問題と考えられます。虐待などを受けていた場合も、表面化しずらく問題の深刻化が懸念されています。
障害がある子どもは、障害のない子どもよりも暴力、虐待、搾取を受けるリスクが高く、また障害や物理的な距離などにより、教育、健康、福祉へのアクセスが更に制限されていると報告しています。(LAOS UNICEF)

対象校を選定する際の基準

  • 図書室のない学校
  • 障害児や少数民族の児童が多い学校
  • 読書推進の活動等、他の支援者・団体が入っていない学校

国立図書館、各郡教育局、Aid Children with Disability Association(ACDA)等と連携、現地を訪問、先生、児童、保護者や地域住民にヒアリングなどをおこない選定しています。