タイとの国境に接するカンボジア北部のプレアビヒア州では、公立小学校の設置されていない村が未だに多くあります。そのような村の子どもたちは学校で教育を受けることが出来ていません。そこで、エファジャパンは現地NGOのSCADP(スキャップ:Street Children Assistance and Development Programme)と協力し、小学校がない村の子どもたちが教育を受けられるよう、非公式教育の一環として寺子屋教室の運営を支援しています。
10月下旬、自治労熊本県本部の支援を受け、5つの村の寺子屋教室で計345人子どもたちに、ノートやペン、鉛筆、消しゴムなど1年分の文房具一式を寄贈しました。都市と農村部の地域間格差が拡大しているといわれるカンボジアでは、このような地方では貧しい家庭も多く、また政府からの経済的援助はほとんどありません。更に周囲には文房具を販売している店もないため、今回のような支援は子どもたちの学習意欲を高めるために非常に有効です。
「子どもたちが文房具を受け取る姿を見て、私はとても嬉しく思いました。みな嬉しそうな顔で、いただいた文房具をカバンの中に大事そうに仕舞って帰りました。今後とも毎年、このようなご支援を頂けたら助かります。今回は本当にありがとうございました」。寺子屋教室の先生は、寄贈を受けた時の子どもたちの様子を感謝の意とともに伝えてくれました。
(活動国:カンボジア)