自治労東海地連のご支援で2015年10月にラオス南部・サワンナケート県農村部に建設された、ナーハンケー村小学校の校舎の使用状況を視察、確認してきました。新校舎建設前は、コンクリートブロックを積み上げただけの簡素な校舎に教室が2つしかなく、各学年1クラスの5年生まで(※)の子ども達が、教室を分けて使ったり屋外で授業をしたりしていました。先生も3人しかおらず、1人の先生が同時に2つのクラスの授業を担当する複式学級が行なわれていました。
このような教育環境を改善するため、自治労東海地連のご支援により、5教室からなる新校舎が建設されました。教室数が増えたのに伴い新しい先生2人も着任し、現在は1学年1教室で、先生1人が担当し授業を行なっています。また新校舎建設でさらに多くの子ども達を受け入れるスペースが教室にできたことで、4年生と5年生のクラスがない近隣の3つの村の子ども達15人が、3年生終了後にナーハンケー村小学校に編入してきました。その他の学年の生徒数も増えており、新校舎建設前には112人だった生徒数が現在は160人まで増えています。
新校舎には図書室も併設されており、子ども達は好きな本を読むことが出来ます。今回の訪問に当たって、図書室に220冊の本と文房具一式を寄贈しました。5年生のスバン君(仮名)は、「3km離れたケニャン村から通っています。この学校で2年間勉強しています。ナーハンケー村小学校は勉強するにはとても良い環境なうえ、安全です。僕の村では見たことのない本が図書室にはたくさんあり、毎日本を読んで、借りて帰ることもあります。僕は物語の絵本が好きです」と、新しい本を手に笑顔で話してくれました。
(※)ラオスの小学校は5年間。この5年間が義務教育期間です
(活動国ラオスより)