フアパン県はラオスにある17県1都の中でも山に囲まれた貧しい県の1つで、本を売っている店もなく、フアパン県にある752校の小・中等学校の内、図書室があるのは29校(その内エファによる支援設置された図書室は16校)だけです。

今回は、本を首都ヴィエンチャン都で購入した後運搬し、フアパン県の山岳地域にある5校の小学校(スアンクア村小学校、ブアムガム村小学校、ヒエム郡センター小学校、ヴィエントン村小学校、タムラヌア村小学校)に新たに図書室を設置しました。

ラオスでは生徒だけなく先生も多くが図書室に接した経験がありません。設置した翌週には、ヴィエンチャン市立図書館とフアパン県立図書館の職員を講師とし、5校の図書室担当の先生に対して図書室の運営・管理、読書推進活動に関する研修を開催しました。

本事業は、公益財団法人日本国際協力財団から助成金をいただいた他、皆様のご協力により収集した書き損じはがきの資金を図書購入費の一部に充てて、実施しています。

本事業では今回設置した5校の図書室をフアパン県のモデル図書室と位置づけ、「1.年長の生徒達を図書係として図書室の運営・管理に協力してもらい、図書室を1日1時間以上開館する」、「2. 運営資金として各小学校の生徒から毎年2,000kip(25円)を集め、図書室の運営・管理のために必要な文房具などの購入費に充てる」ことなどを設置の条件としました。

各モデル図書室の運営・管理でこれらの条件を適用しテストしてみた後に、フアパン県教育スポーツ局による学校図書室の運営・管理規定として採用し、フアパン県にある他の図書室にも順次適用していく予定です。

(活動国ラオスより)

スアンクア村小学校

ブアムガム村小学校

ヒエム郡センター小学校

ヴィエントン村小学校

タムラヌア村小学校

図書室担当教師への研修