エファジャパンは、公益財団法人日本国際協力財団の助成金を受け、ラオス・フアパン県の小学校5校に図書室を設置する予定です。
そこで小学校図書室設置に先立って、事前調査を行ないました。
ラオスにはおよそ1,000の小学校図書室が設置されていると言われていますが、これらの図書室の多くは運営に関して次の課題を抱えています。
1 .ラオスの小学校図書室は、担当の先生が図書室の開館から本の貸出しまで全ての業務を担当する傾向がある。しかし、先生は自分の授業や雑務があるため、図書室開館のために時間をあまり割けない。
2.管理記録簿や図書カード、傷んだ本を修理する文房具などを購入する財政的余裕がないため、図書室の運営・管理が円滑になされていない。
3.先生の異動に伴い図書室の担当の先生が代わった場合、大抵引継ぎを行なっていないため、新しい担当の先生は図書室の運営・管理の仕方を分かっていない。
本事業ではこれらの課題に取り組むため、「1. 年長の生徒達を図書室当番に割り当て、図書室の開館も行ない、担当の先生はこれら図書室当番の生徒達をまとめる役を担う。引き継ぎも生徒間同士で行なう。」、「2. 図書室のある各小学校では図書室の運営・管理費用として生徒から毎年1,000kip~5,000kip(14円~70円)を集め、それを文房具などの購入費に充てる。」ことを実践する図書室を小学校5校に設置することにしました。
5つの図書室でこれらの実施状況を確認した後、フアパン県教育スポーツ局によりこれら2項目を正式な図書室運営・管理規定として施行し、フアパン県にある他の図書室にも適用していく予定です。
今回行なった事前調査では、図書室の設置を予定している小学校5校とフアパン県教育スポーツ局を訪問し、設置する図書室の部屋や運営・管理事項の確認、今後のスケジュールについて話し合いました。
5校の図書室は今年10月~11月に設置する予定です。
(活動国ラオスより)