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2016.03.24 更新

カンボジア国境地帯寺子屋教室 パイロット事業地を変更

 エファジャパンでは昨年12月、カンボジア・プレアビヒア県国境地帯において、寺子屋教室で初等教育6年間の課程を修了できる体制を整えるパイロット事業を開始しました。通常寺子屋教室では公立小学校への編入を目的とした基礎的な学習に留まるため、大幅な課程拡大となります。しかし今年2月、パイロット事業を実施する村で教室の増築を開始しようとしたところ、村が5年前に申請した小学校の設置が認められたとの知らせを受けたため、事業地を変更することとしました。

 新しく事業地に選定されたイエン村は人口約420人、99世帯で、村の寺子屋教室に登録している子どもは75人です。最も近い公立小学校は村から51km離れており通学は現実的ではありません。このパイロット事業では最終的に村に6年生までの教室と先生を設置する予定ですが、当面、1年生~4年生まで各学年が1教室を使えるよう、すでに助成の決定を受けていたフェリシモ地球村の基金に事業地と事業費の変更許可をいただき、教室として使っている村の集会所を修繕します。また、クラス分けの学力テストや先生の給与、パイロット事業で使用する公立小学校の教科書の費用等を自治労九州地連にご支援いただく予定ですが、こちらも事業地の変更を申請しているところです。

 村には先生が2名おり、今後は午前中にそれぞれ1年生と3年生、午後に2年生と4年生が勉強することになります。村の保護者は特別教育熱心という訳ではありませんが、小さな土地を家族で耕す農業では家計が苦しいため、子どもには教師や看護師などの職業に就いて欲しいと願っている家庭が多く、そのためにもまずは初等教育を修了できる環境が望まれています。