エファジャパンはこの12月、自治労沖縄県本部のご支援により、カンボジア・プレアビヒア県の国境地帯にある児童保護施設の男子寮を新築しました。エファジャパンのカンボジア寺子屋教室事業の現地パートナーである市民団体SCADP(スキャップ)は、貧困や虐待などにより家族と暮らせない子ども達の児童保護施設も運営しています。
プレアビヒア県では就学前~高校生までの50人余りが常時保護され、そこから就学前教室や学校に通っています。女子および小さい男の子は母屋を寝室にしており、その他の男子が男子寮で生活していますが、8畳に満たない狭い建物のため、あぶれた子どもは高床式の母屋の床下で寝ていました。男子寮は廃材で作った簡素な小屋で、窓がなく、トタン屋根のため室内がとても暑くなるなど、居住環境の改善が必要でした。
新築した男子寮はカンボジアの暑い気候に適した高床式住居で、広さも3倍になり、母屋で寝ている男児以外の全員が寮の中で寝ることができます。以前のトタン屋根では雨が降ると大きな雨音がして眠れないと言っている子どももいましたが、これからは安心して快適な夜を過ごせるようになります。
つい先日、自治労九州地連のカンボジアツアーで男子寮を視察した自治労沖縄県本部の稲福委員長は、今回の支援について「九州地連のラオスツアーをきっかけに支援を考え始め、エファジャパンと相談する中で、この男子寮の支援の必要性、またそれを契機とした継続的な子ども達の生活改善や教育支援の必要性を感じた。子どもが健康的に生活し、安心して眠れる場所を提供できたと思う」と評価していました。