カンボジア事業の中心を首都プノンペンからプレアビヒア県の国境地帯に移すにあたり、7月下旬から現在支援している寺子屋教室の詳細情報の聞き取り調査を行っていますが、既に4週間経ちました。
雨季やバイクによる移動という困難な状況のもと、4カ所の村を訪問し、村長4名、寺子屋教室教員7名、生徒の保護者25名、生徒38名から聞き取りを行いました。
これまでの調査で得た情報は、以下の通りです。
・ 各村の村長は教育に対し積極的な姿勢をもっているが、公立小学校の建設や運営及び教員の派遣については政府に相談しても僻地故に取り合ってもらえない状況。
・ 寺子屋教室の教員によって運営の仕方、教授法、村民との関係づくりが異なり、教育の質にばらつきがある。教室の運営方針が共有されていない。
・ 村長、教員、保護者、生徒が皆少なくとも小学校高学年までの教育を寺子屋教室に望んでいるが、教員不足が最大の問題となっている。
・ 保護者のほとんどが公立小学校への編入を望んでいるが、目的は高学年までの教育を受けさせることであり、それが可能であれば公立か否かは問わない様子。
調査は9月中旬まで継続し、その後に10月以降の新学期の計画を検討します。