集団的自衛権の行使を可能にする安全保障関連法案が7月15日、衆議院の特別委員会で自民、公明両党の賛成多数により可決されました。
エファジャパンは、この法案に反対する、国際協力・交流活動に取り組むNGOが結成した「NGO非戦ネット」の趣意に賛同し、「国際的な市民社会の連帯を基調とするNGOの立場から、非戦の思いを市民と政府に届け、今日本の各界各層に広がる戦争法制に反対する動きと力を合わせていきたいと思います。」(「NGO非戦ネット2015~ 趣意書」から抜粋)
そして、以下の「誓い」を共有します。
NGO非戦の誓い
日本は過去の戦争で、アジア諸国に加害者として深い傷跡を負わせました。そして私たちは広島・長崎の原爆や沖縄戦の悲劇を経験しました。戦争で犠牲になるのは常に一般の市民でした。特に沖縄では「捕虜になるより死を」との命令を守ったために、多くの人々が集団自決しました。彼らは米軍との戦争で殺されただけではなく、日本の戦争体制に殺されたのです。
日本の平和憲法はこうした経験に立って二度と戦争を起こさず、国際紛争を武力によらずに解決することを誓うものでした。この平和憲法と非戦の思想は日本が世界の平和に貢献する比類ない資源であり財産でありえたのです。しかし、私たちはこの財産を活用して平和作りの実践を積み上げていくことを怠っていました。政府のみならず私たちNGOも市民の立場でもう一度非戦の理念にたった平和作りに取り組まなければなりません。
今世界中で平和と公正を求める市民の声が広がっています。私たちもこうした動きとつながり、軍事化・暴力化する世界をねばりづよく変えていく必要があります。そのために、私たちは声上げて、現在安倍政権が推し進めている安保法制に反対します。そして政府や国連にだけ平和や安全保障の責任を預けるのではなく、国境を越えた交流・協力、地域における平和・共生の運動を網の目のように無数に張りめぐらせ、市民の手で市民の安全保障のオールタナティブを築いていくことを目指します。