広報宮原inベトナムが18日に障がい児クラブを訪ねました。
障がい児クラブは、普通学校へ通うことが難しい障がいを持った子どもたちに、社会性を養う目的で教育や活動の場を提供しています。ベトナムでは障がい児への教育や支援はまだ脆弱で、こうしたクラブがなければ家に一日中閉じこもる以外に選択肢がない子どもが数多く存在しています。
今回訪ねたのは2008年4月に自治労佐賀県から楽器と運動器具を寄贈していただいた2箇所のうちのひとつです。
週に3回午前中に障がい児たちを受け入れているこのクラブは、退職した小学校の音楽の先生がボランティアで子ども達を指導しています。
子ども達はクラブで文字の勉強や体を動かすエクササイズなどをしていますが、やはり音楽活動がとても活発です。音楽の先生だったタイン先生は当然ながら子どもへの指導がとても上手く、程度の異なる障がいを持つ子ども達に忍耐強く教えている様子です。今では6月の国際子どもの日に地域で開催される子ども祭りと、秋にあるお祭りで発表するまでになっています。
タイン先生によれば、音楽を活動に取り入れたことで子ども達が積極的になり、活きいきと活動するようになったそうです。
私がクラブで見学をしていると、12歳の男の子がキーボードで曲を披露してくれました。キーボードが自動再生するドラムのリズムに合わせてとても上手でした。6ヶ月間クラブで練習していた曲だそうです。
彼のほかにも数人がキーボードを弾き、全員で本当に楽しそうに歌を歌っていました。
地域の障がい児もハイフォン市児童保護基金が支援の対象とする子どもたちです。ハイフォン市が地域への支援を広げていく中で障がい児への支援も充実していく方針で、エファジャパンもその支援になんらかの形で協力していくことになるのではないかと思います。