エファジャパンは連合愛のカンパの支援により、2014年1月からハイフォン市にある3つの障がい児教室(ドンクオックビン地区障がい児教室、ティエンラン町障がい児教室、タンフォン村障がい児教室)の活動を支援しています。障がい児教室には、学校に通っている軽度の障がい児もいれば、学校に通えない重度の障がい児など、様々な障がいを持つ子ども達が地域の人民委員会(日本で言う町・村役場)や診療所の一室に集まって、定期的に活動を行なっています。
2014年12月に支援の1年目を終えたことから、エファジャパンのカウンターパートである児童ソーシャルワークセンターに各障がい児教室の担当者が集まり、活動の成果や今後の課題を話し合いました。
活動の成果では、外部から活動の先生を雇ったり、新たに活動用具を購入したり、地域の人々に啓発活動をしたりすることで、障がい児教室の活動が以前より活発になり、活動に参加する子ども達の人数が増えたことなどが挙げられました。
一方、今後の課題として、現在各障がい児教室では週1回のペースで活動を行なっていますが、このペースで子ども達が集まるのは学校に通っている軽度の障がい児にとっては時間がなく、重度の障がい児を持つ保護者にとっては連れて来るのが負担になっているとのことで、今後は月2回のペースで活動を行うことにしました。その代わり、これまで障がい児教室に中々来ることができなかった(或いは来ても活動の輪の中に入れなかった)重度の障がい児宅に障がい児教室の担当者が訪問したり、重度の障がい児のみを対象にした活動を企画することにしました。
2014年は初めて年間の予算を付けて計画的な障がい児教室の支援を行ないましたが、試行錯誤の繰り返しでもありました。しかしその結果、現場のニーズや今後改善すべき課題がはっきりしてきました。2015年は、これらの点に注視しながら、より良い支援活動を行なっていきたいと思います。 (活動地ハイフォン市より)