9月19、20日の二日間に渡り、自治労西東京市職員労働組合の方による栄養指導(管理栄養士)と就学前教育指導(児童館館長・保育士)がSCADP(エファの現地パートナーNGO)にて行われました。
栄養指導では、組合員の方による市場調査・日常の食事の調査を経て、SCADPの調理担当スタッフに自分たちの日常の食事メニューで足りない栄養素・栄養バランスなどについて学んでもらいました。その中で、食費の予算が限られていることもあり、SCADPの食事は低たんぱく傾向であることが確認できました。因みにこのことは、この国全体的に言えることでもあります。
2日目には、通常より予算は上回りますが、モデル食として白身魚のあんかけを紹介し、一人一切れずつ行き渡るようにしました。普段の食事では、野菜のスープに魚や肉のかけらがほんの少し入っていて、何人かで取り分けて食べるため、個人によって栄養摂取量に偏りもあります。
今回の栄養指導で、必要な栄養を取ることで体の免疫力が上がること、栄養バランスが大切であることなどを学ぶことができたようですが、実際にそれを反映していけるかは予算のこともあり、今後の課題となりそうです。
就学前教育指導では、担当者に手遊び・パネルシアター・風船遊びなどを指導していただきました。
手遊び・パネルシアターではリズムにのり、目で見ることで楽しめてとても好評でした。風船遊びは、リレーで競争のはずでしたが、子どもたちは勝ち負けよりもその感触や雰囲気を楽しんでおり、とても興奮して大盛り上がりでした。
指導者研修の方では、教室でも使えるパネルシアターの作成をメインで行いました。初めて触れるものに皆真剣に取り組み、時間が過ぎるのがあっという間でした。また、折り紙で作るメダル型のコマの作り方も教わり、10月にあるSCADP卒業式で卒業生にプレゼントできたらいいねという話も挙がりました。
その他、組合員の方がケン玉を披露し、実際に指導者たちにやってもらうと張り切ってチャレンジしていました。ケン玉は7本寄贈し、子どもたちも自由に使えるようにしてもらうことになりました。
最後には、自治労西東京市職員労働組合よりSCADPへウォーターサーバー、調理器具、カセットコンロなどのキッチン用品が贈呈されました。
自治労西東京市職員労働組合の方には、短い日数でしたが、実りある技術指導をしていただきありがとうございました。
(from カンボジア事務所)