1996年、自治労により子ども文化センター(現在の「ラオス中央子ども文化センター」)がラオス・ビエンチャン都に設立されてから、これまでラオス国内の各地に開設されたセンターの数は全国で48にまで増えています。しかし、各子ども文化センターは独自の裁量で自分たちの知っていることだけを実践しているのが実情です。活動で何をやったら良いか分からず、実践するスキルもないため活動が停滞し、子どもたちが来なくなってしまった子ども文化センターもあります。
ラオス全国の子ども文化センターの中心的な役割を持つ「ラオス中央子ども文化センター」にとって、この状態は改善しなければならない大きな課題の一つとなっていました。その改善策の一つとして、同子ども文化センターでは長年、全国の子ども文化センターの活動のガイドラインを作成、出版したい考えを持っていましたが、資金不足のため実施できずにいました。
しかし2018年、自治労九州地連から支援をいただけることが決定、ガイドラインの出版の準備が進められていました。12月に入って編集作業と印刷が終わり、出版に漕ぎつけました。完成した活動ガイドラインは下記のテーマごとに全4巻です。
第1巻 子ども文化センターの運営
第2巻 子どもの権利啓発
第3巻 ラオス伝統楽器演奏基礎(1)
第4巻 ラオス伝統楽器演奏基礎(2)
各巻300部ずつ、計1,200部が出版され、今後はラオス各地の子ども文化センターやその関係者に配布されます。各地の子ども文化センターがこの活動ガイドラインを参考にすることで、活動水準の向上が期待されます。
(活動国:ラオス)