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2007.01.18 更新

移転先の施設で再会

昨年の春、子どもの家に幼い姉妹チャンとヒエンが保護されました(写真:一番右がチャン、抱かれている子がヒエン)。両親が麻薬密売の罪で逮捕され長期の服役が決まり、彼女達を育てる大人がいなくなってしまったからです。この家族は家を持っていなく、マーケットや建物片隅などを渡り歩いて生活していました。勿論、幼稚園も小学校も行ったことはなく、親の愛情をふんだんに受けたとは言いがたい環境でした。保護された当初、チャンは7歳、ヒエンは2歳弱であり、6歳以上を受け入れる子どもの家ではヒエンのためのミルクや離乳食、乳児用の部屋も無く、最初からヒエンは短期保護と決まっていました。二人とも極端に成長が遅く、細く、チャンの発音はとても幼く、ヒエンは伝え歩きも出来ませんでした9月になると新学期始まり、8歳になったチャンは初めて小学校へ通いました。クラスは1年生、同級生は皆6歳で2歳も年下ですが、勉強をしたことが無いチャンはクラスで一番出来が悪く先生に怒られてばかりいました。学校から子どもの家に戻ると私や先生にたくさん赤で間違いを直された文字の練習帳を見せてくれて、子どもの家の先生の指導を受けながら楽しそうに復習をしていました。

9月末、チャンとヒエンはホアフンビレッジに移転することが決まりました。ここは敷地が広く、設備が整っていてとても環境が良いところです。敷地には家が点在してあり、一軒一軒には母親代わりの寮母さんが数人の子供たちと一緒に家族のように生活をしています。保護されている子は、孤児または将来にわたって養育される可能性の薄い子どもでかつ0歳児から受入可能であり、チャンとヒエンのような境遇の子どもが多くいます。

12月の出張時、子どもの家のトゥイ所長とホンバン愛の家のハン所長とともにホアフンビレッジを訪問し、チャンとヒエンに会いに行きました(写真:左よりチャン、トゥイ所長、抱かれているヒエン、ハン所長)。チャンは少しふくよかになり、ヒエンは危なげながら自力で歩くことができるようになっていました。保護された当初、チャンはとてもきかんぼうで、ヒエンは泣いてばかりいました。この数ヶ月で肉体的にも精神的にも大きく成長し穏やかな表情が増えたように思います。逞しく優しい女性になってもらいたいと思います。