エファジャパンは、これまで児童保護を中心にベトナムでの支援を行なってきましたが、地元行政による児童保護施設の集約化に伴い、支援の対象を施策の遅れている障がい児に移行してきています。現在、ハイフォン市の3つの農村を支援対象として、外務省の助成金を得られるよう支援計画を策定しているところです。しかし、外務省の助成金は個人に対する支援が対象外となるため、今回書き損じハガキの資金で、対象の村の障がい児21名に自転車や車椅子を寄贈しました。
支援対象の農村はハイフォン市の中でも貧しい地域で、特に障がい児を抱える家庭は医療費などの負担が重く、車椅子など障がいを補助する道具まで購入する余裕がありません。自転車は、障がいの程度により本人が運転するか、保護者が後ろに乗せて使います。車椅子は立って歩くことが困難な場合に寄贈しました。主に通学の苦労を軽減する目的での支援ですが、移動の負担が減ることで、障がい児が地域に出て行く機会が増えることを期待しています。
また、カンボジアでも再度ハガキの資金での支援を実施しました。前回ご報告した、市民団体SCADP(スキャップ)への中古バイク2台の寄贈を終えた後、タイと国境を接するプレアビヒアで保護施設に暮らす子ども達に自転車を贈りました。プレアビヒアでもプノンペンと同様SCADPが児童保護活動を行なっていますが、保護施設が町のはずれにあるため、遠方の小学校、中学校への通学に自転車が助けになります。保護施設にはこの他台所用品や洗濯籠なども寄贈しました。
2012年度に集まったハガキの資金では、ラオスでもう一つ支援を実施する予定です。