カンボジア出張の帰国から時間が経ってしまいましたが、調査したスラムの様子などをお伝えいたします。
現在エファが支援している子ども達が住んでいるスラムは三ヶ所。合計26人の子ども達がエファの奨学金を受けて、元気に子どもの家(幼稚園)に通っています。三ヶ所のスラムは、バラック小屋の密集する都市部の大きなスラム、使われなくなった火葬場を中心に住み着いたスラム、川沿いにつき雨季には水位が上がり危険をともなうスラムなどそれぞれ特徴はありますが、共通して言えることは子どもの数がとても多いことです。子ども達は本当に楽しんで学んでおり、子どもの家からスラムに戻っても家族や友人と勉強をしている様子が見られます。本年度は新しいご支援をいただき、奨学金を受ける子どもを増やすことができそうです。
またCYRとエファとの共同事業地も精力的に回ってきました。新しい園舎の建設予定、住民の協力を得て高床式住居の床下部分が保育所に生まれ変わる計画など、本年もカンボジアの子ども達にとって望ましい活動が進んでいます。
現在エファは、カンボジアでスラムの子ども達に幼稚園での教育を提供し就学率の向上を目指しています。子どもの家では教育だけでなく、朝食・昼食・おやつなど栄養面にも気を配っており、また夕方まで子ども達を安全に預かってくれます。そのようなスラムの子ども達にはなくてはならない子どもの家の活動も応援しています。しかしながら、スラムの強制移転や様々な理由から、ドロップアウトや通学を断念せざるをえない子ども達もいまだに多くいるのが現状です。子ども達の生活環境を向上させるためにも、スラムコミュニティでの教育への啓発活動をおこない、担当政府との協力体制を整えることも積極的に行っていきます。
エファジャパンは、「子ども達がどのような状況にたたされても、教育や文化活動などにアクセスできる環境作り」を考えながら、カンボジアの現地NGOを含め様々な団体と協議を進め、現在新しい支援活動にむけ一歩ずつ前進しています。
(J.T)