エファのローカルパートナーNGOであるSCADPの先生たちと共に、SCADPの寺子屋教室に来ている子どもたちの家庭訪問をしました。この訪問は、普段教室に来ている子どもたちの背景を知る意味深い機会となりました。
そのうちの一家族を紹介したいと思います。
その家族は、オフィスから商店の並ぶ表通りを少し行き、集められた廃材の計量をしている所の脇を入って行ったところに住んでいました。
そこは広場のようになっており、また集められた資材が山となっていました。そして、横に簡易小屋を建て、仕切りを隔て2家族が住んでいました。こういう住まいが奥にあろうとは想像していませんでした。表通りからは全く分かりません。
家財道具は、調理器具とテレビ・扇風機といったところです。母親は、その小さな住まいをこぎれいに整えていました。ほんの3畳分ほどの板張りのところに父母・子ども3人が暮らしているといいます。
両親ともに廃材拾いをしていて、収入は一日4,500~10,000リエル(約1‐2.5ドル)ほどだそうです。両親は、子どもたちには将来そうなって欲しくないから教育を受けさせたいと思い、SCADPへ通わせているとのことでした。3人の子どものうち、学齢期に達している2人は、新学期から公立の学校へ編入することが決まりました。まずは、退学することなく小学校を終えられることを願うばかりです。
(from カンボジア事務所)