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2010.08.19 更新

地域に、学校に、子どもたちのための図書館を

 ラオスは大変本が少ない国です。年間出版数は300~500タイトルしかなく、ラオ語の新刊を手に入れることは大変困難な上、書店も図書館も一般市民の身近にはほとんどありません。図書室はおろか、生徒のための図書が置いてある学校もまだまだ少ないのが現状で、教科書以外の本を読んだことがない子どももたくさんいます。エファジャパンはそんなラオスの子どもたちの身近に本を届けるため、図書館設立を支援しています。

 2006年にラオスのモデル図書館としてヴィエンチャン市立図書館・多目的ホール(石田記念館)を建設して以降その運営を支援してきましたが、2008年度からは、コミュニティ図書館の設立と学校等図書室の設置支援も始めました。コミュニティ図書館は、図書館設立の要望があり、設立後に行政機関からの職員配置が見込まれる地域を選んで実施しています。これまで3つのコミュニティ図書館を設立し、小・中学校、子ども文化センターなど17箇所に図書室(図書コーナー)を設置するなど、多くの子どもたちのため本のある日常を実現しました。2010年2月に完成したノンセンチャン村(ヴィエンチャン特別市)のコミュニティ図書館では、オープンと同時にたくさんの子どもたちが殺到して本を読み始めるほど、開館を心待ちにしていました。また、ナマク村(サワンナケート県)のコミュニティ図書館では設立から1年経ち、利用者があまりに多く館内に入りきらないため、館外でも本が読めるよう村人により屋根の延長工事が実施されるなど、地域の人々になくてはならない存在になっています。今年度からはラオス図書館協会の協力を得て図書館設立を進めていく予定です。