去る11月25日(土)に茨城県水戸市で開催された国際協力市民講座にハンソン理事長が講師として招かれ、基調講演を行いました。この講座は、(財)茨城県国際交流協会とJICA筑波が茨城県民の方を対象に、平成8年度より毎年実施しているもので、今年度はエファの活動内容でもあるベトナム・ラオス・カンボジアにおける教育支援事業をテーマに取り上げていただきました。
基調講演の中でハンソン理事長は、自らの様々な経験を踏まえながら、人権擁護や国際協力の活動に携わるようになった経緯や、エファの活動の意義について、また国際協力に関して一般市民の立場からできることなどについて話をしました。当日は10代の学生から70代のシニア世代まで約100名の市民が参加、理事長の話に熱心に耳を傾けていました。参加者からのアンケートでは、「国際協力とかボランティア活動には興味はあってもなかなか手が出せないでいるものです。難しく考えるのではなく、相手を(違いを)受け入れることからはじめれば、争いのない互いを想い合える世界に少しずつ変わっていくのではないかと思います」といった感想もいただきました。
理事長の講演後には、エファの事業内容を題材にした参加型ワークショップ「途上国での支援活動を考える」も行われました。 吉川事務局長から写真スライドを使ってエファの事業紹介を行なったあと、参加者はベトナム・ラオス・カンボジアグループに分かれ、各国の子どもを取り巻く問題や、課題解決のために自分たちが地域社会で出来ることを話し合い、最後にグループごとに発表を行ないました。参加者の皆さんにとっては、自分とは異なる世代の人と様々な意見交換をすることが出来、とても良い経験となったようです。
今回のイベントを通じて、ベトナム、ラオス、カンボジアの子どもたちの現状やエファの活動を多くの方に知っていただくとともに、参加者の皆さんからもエファの今後の活動にとって参考となるご意見もいただき、大変有意義な一日となりました。