ラオスの首都、ヴィエンチャン市(市=日本の県)に建設していた市立図書館・多目的ホール(石田記念館)が完成しました。
去る9月22日に現地で完成式典が行われ、正式にヴィエンチャン市に引き渡されたこの図書館は、ラオス国内最大の利用スペースがあり、一般市民が安価で利用できるホール施設を併設しています。現在約5,000冊が所蔵されており、年内の利用開始までに1万冊を揃える予定です。
出版業界が育っていないラオスでは、特にラオス語の本が少なく、子どもたちが日常的に絵本や児童書を楽しむことは至難の業です。今回この新しい図書館には沢山の絵本も置かれており、その中には日本の絵本にラオス語訳のシールを貼ったものもあります。玉井一匡氏(玉井一匡建築研究所)の設計により建てられた図書館内には子ども用閲覧スペースが設けられ、読み聞かせもできる小スペースもあるなど、たくさんの子どもたちに、思う存分本を楽しんでもらえる工夫が凝らされています。
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今回エファジャパンでは、図書館建設の支援者(支援団体代表)と現地を訪れ、同時期にラオスに滞在していたラオススタディーツアー参加者とともに完成式典に参列しました。
式典に参列した支援団体はエファジャパン、自治労(中央本部、北海道本部、東京都本部、愛知県本部)、シャンティ国際ボランティア会で、ヴィエンチャン市長へのモデルキー(大きな鍵の木型)の贈呈やテープカット、ヴィエンチャン市からの感謝状の贈呈と、子どもたちによる民族舞踊の披露などが行われました。
全職員6名のうち、非常勤職員2名分の給与支援を当面行うほか、今後の運営支援もエファジャパンで継続して行っていきます。