エファジャパン広報担当宮原がラオスへ出張し、ラオス図書館協会のコンドゥアン理事長と面会しました。ラオス図書館協会は、ラオス全土の図書館運営をサポートする役割を持ち、専門性を持ったスタッフもいるのですが、活動のための予算がないためその機能を果たすことができていませんでした。そのためエファジャパンでは、ラオス図書館協会の組織強化のため今年から支援を実施しています。
コンドゥアン理事長は、ラオス図書館協会が担うべきいくつかの役割のうち今後特に力を入れるべきものとして、ラオスの図書館関係者の育成を挙げています。エファジャパンによる支援で年間15回の図書館関係者研修を実施し、全国の図書館スタッフの能力強化をめざしています。また、図書館運営のガイドラインの作成も進めており、来年の発行に向けて現在編集を行っているということです。
また、ラオス図書館協会副理事長であるラオス国立大学中央図書館長のチャンシー氏は、今年からラオス国立大学に新設された図書館学の学士課程実現のために長らく尽力されてきました。これまでタイやベトナムなど外国の大学でしか学ぶことのできなかった図書館学が初めてラオス国内で正式な課程として認められたことで、今後のラオスでの人材育成が大きく前進すると期待されています。チャンシー氏は2009年にエファジャパンによる招聘研修で来日し、自治労滋賀県本部のご協力のもと滋賀県内の図書館等で視察・研修しました。ラオス国立大学の図書館学課程でもそうした経験が活かされることは間違いありません。