エファジャパンは元自治労組合員の方の遺贈による寄付金で、2016年12月から2017年2月にかけてラオスのビエンチャン都とビエンチャン県(ビエンチャン都はラオスの首都で、ビエンチャン県はビエンチャン都に隣接する別の行政区)の11校の小・中学校と、2018年1月にベトナムとの国境に近く山岳地帯が多いフアパン県の14校の小・中学校に学校図書室を設置しました。4月2日~5日にかけて、設置から1年以上が経過したビエンチャン都とビエンチャン県の11校の学校図書室のモニタリングを行ないました。
設置した全ての学校図書室が、各学校の生徒たちに効果的に利用されていました。しかし開館時間が短い、利用者の記録がとられていない、また運営のための会費を生徒たちから集めていないなどの課題がある学校図書室も散見されました。学校に図書室が設置されている例が非常に少ないラオスでは、生徒だけなく多くの先生にとっても図書室に接し管理するのは初めての経験です。先生たちも「分からないことばかりだ」と言いますが、一方で「生徒たちは本を読むのが大好きです」と、口を揃えて言っていました。 生徒たちが図書室の本を思う存分読むことができるよう、同行したラオス国立図書館の職員と一緒に、図書室管理について各学校の先生たちに助言を行ないました。また各学校図書室に新しい図書を寄贈しました。エファジャパンではラオスの多くの学校で、学校図書室がしっかりと根付くよう、今後も定期的にモニタリングを行なっていく予定です。 (活動国:ラオス)