PMRS(=Palestinian Medical Relief Society、パレスチナ医療救援協会)代表、アブ・フーサ氏から現地での活動の様子が送られてきました。破壊された瓦礫の中、巡回診療の活動を行っている写真です。写真の撮影日は、1月19、20日。停戦状態となり、3週間ぶりにやっと悪夢ともいえる状態から抜け出したガザ。しかし、治療や手当てを必要としている負傷者も多く、家が破壊され避難生活を送る人々も多い状況で、PMRSの活動は依然として緊急状態にあります。アブ・フーサ氏はメールと電話で、次のように言いました。
「地震がガザを襲ったように、全てのものがゼロの状態になった。人々が彼らの家があった場所さえも見つけることができないくらいに。
壊された瓦礫の下で、今も救助されないで待っている人々がいる。これまでに見つかっていなければ亡くなっている人々も多いだろうが、まだ何とか生きている人もいるかもしれない。それから、残った家財などを運び出すためにも、多くの人々が、瓦礫を掻き分けている。一方、避難している人たちも厳しい生活を送っている。避難所は多くの人々で溢れているし、半壊の家やビニールシートを張ったテントで寒さに凍えながら生活している人々もいる。だから、巡回診療チームができるだけ多くの地域に行って、医療サービスを提供したり、物資の配布を行っている。
それから、ガザの人々は心理的にかなりのダメージを受けている。PMRSも心理ケアのプログラムの準備を始めている。かなりの規模になるし、時間もかかるに違いないけれども、需要はとてつもなく高いんだ」
※情報提供:日本国際ボランティアセンター(JVC)