ベトナムでは、日本と違い交通手段が発達していないため、都市部の中心部に障がい児支援センターや特別支援学校を建設しても、郊外や農村部の障がい児は通うことが出来ず、それらの恩恵を受けることができていません。そのため、一日中家で過ごしている障がい児も少なくありません。
そこで、エファジャパンはこれらの障がい児に対しても発達する権利を保障すべく、地域に密着した障がい児支援を行うことにしました。現在は、その一環としてハイフォン市の各地域にある障がい児教室などを支援しています。
今回は、株式会社フェリシモ様のご支援を受け、ハイフォン市にある3つの障がい児教室と村の障がい児診療所及び文化会館(日本で言う公民館)の5箇所におもちゃ図書館を設置しました。
おもちゃ図書館は世界各国で設置されており、アジアでは韓国、マレーシア、インドなどの各地域でも設置されています。日本には障がい児を主な対象としたおもちゃ図書館が全国の公民館や福祉センターなど約500箇所にあります。
おもちゃ図書館設置の目的は、上手に遊ぶことができない障がい児が好きなおもちゃを手にとって楽しく遊ぶことで、情緒面や身体面、知育面での発達を促し、リハビリの効果も期待されます。本の図書館と同様、おもちゃは個人の所有物ではありませんが、障がい児に貸し出すことも可能です。
今回の設置により、多くの障がい児がおもちゃで遊ぶことを通して健やかに育ってくれることを願っています。 (活動地ハイフォン市より)