ラオスの首都ビエンチャン都郊外のドンクワイ村小学校図書館は、2013年に自治労青森県本部の支援で建設されました。同県本部には、建設後も図書や文房具の寄贈などの支援を継続していただいています。今年もラオスの新学年度開始の9月に合わせ、172冊の図書と文房具の購入の支援をいただきました 。
ラオスの学校図書館や図書室は、その多くが海外の支援団体により設置されていますが、開設されてもその後の支援が続かないために、新しい図書が入らなかったり、運営に必要な文房具が購入されなかったりします。そのため子どもたちは同じ本を読むのに飽き、また図書館の管理も疎かになって利用者数が減少していく傾向があります。
ドンクワイ村小学校図書館は青森県本部の継続支援により毎年新しい図書が増え、図書館の環境も整備され、現在も開設時と同様、多くの子どもたちに利用されています。
小学5年生のモーさん(仮名・女子)は、「私は図書館で友人たちと読書をするのが大好きです。読書は面白く、本からは様々な良い行いを学ぶことができます。本をたくさん読むようになってから、成績も良くなりました」と、うれしそうに話してくれました。また、同じ5年生のスック君(仮名・男子)は、「僕は休憩時間や昼食後に図書館に来て本を読んでいます。本を読むのが大好きです。物語を読むことで様々なことを知ることができ、日常生活や勉強の役に立っています」と、笑顔を見せてくれました。
図書館が子どもたちの学習や生活に役立ち、重要であることは、先生や保護者たちにも認識されてきています。同小学校では生徒の保護者から、図書館の運営費を集めることも検討しており、今後は自分たちで図書館を運営できるようになることが期待されています。(活動国:ラオス)