エファジャパンは個人のご支援によりラオスの各地に2つのコミュニティ図書館と42のコミュニティ図書室を設置しています。9月30日～10月1日にはラオス南部のチャンパサック県で3年前に設置した8つのコミュニティ図書室をモニタリングしました。これらのコミュニティ図書室は小学校の職員室や教室の開いたスペースに設置されています。

コミュニティ図書室一室当たりの本の冊数は400冊～550冊と日本の学校図書館と比べるとかなり少ないですが、それでも本が少ないラオスの子ども達にとっては教科書以外で自由に読むことのできる貴重な本です。これら400冊～550冊以外の本を読む機会が全くないという子ども達も少なくありません。

今回のコミュニティ図書室のモニタリングでは各図書室の設置から3年が経っていましたが、8つの図書室とも大きな問題なく管理されていました。ただし、3年が経っていることから、図書室の管理担当者(小・中学校の先生)が変わり新しい担当者が研修を受けていないことや、本が傷み始めていることが課題として挙がりました。

今回のモニタリングではチャンパサック県立図書館の職員が同行し、図書室の運営や本の管理の仕方について、各管理担当者に助言して頂きました。各コミュニティ図書室の担当者からは、コミュニティ図書室を利用することで子ども達の読解力が上がったとの声が聞かれました。

また、ほとんどのコミュニティ図書室では設置以来、学校の財政不足の為、新しい本が全く追加されていないことから、新しい本23冊を各コミュニティ図書室に寄贈しました。 (活動国ラオスより)