9月10日、シェンクワン県で子ども達を対象にしたUXO(不発弾)の啓発活動を行いました。
ベトナム独立戦争時、ラオスにはアメリカ軍によって大量の爆弾が落とされ、現在も多くの爆弾がUXOとして残っています。家計の足しにしようと鉄屑を収集したり、興味本位にUXOを突いたりしたことが原因で、ラオスのUXOの爆発による被害者は毎年300名近くに上り、その被害者の半分が子どもです。
エファジャパンでは、自治労大分県本部のご支援により、子ども達がこれ以上、UXOの被害者にならないよう、ラオス・シェンクワン県とカムワン県でCCC(子ども文化センター)のJL(ジュニアリーダー:年少の子ども達をリードし、先生の補佐をする年長の子どもボランティア)達と協力し、不発弾の残っている地域でUXOの危険性を子ども達に伝える啓発活動行っています。
今回は、シェンクワン県の県中心部から車で15分行った所にあるカンカイ村小学校で、UXO啓発活動を行いました。このカンカイ村小学校では、今年の3月に子ども一人がUXOの被害に遭いましたが、幸いにも軽傷で済んだということです。今回の啓発活動は初めは屋外で行っていましたが、あいにく途中から雨が降り、小学校の教室内に移ることになりました。しかし逆に、参加人数に対して教室が少し狭かった分、教室内は熱気に溢れていました。
子ども達は、JL達による歌や演劇、ポスター、絵描き、Q&Aなど通して、UXOの危険性やUXOに対してとるべき行動を学んでいきました。そして子ども達の多くが、UXOの怖さを感じ、今後はUXOに近づいたり、触れたりしないと言ってくれました。
目立った活動成果を残した子ども達には、エファジャパンとNRA(National Regulatory Authority:ラオス政府の不発弾対策機関)が作成したUXO啓発Tシャツを贈呈しました。Tシャツを貰った子ども達のとても喜んだ表情が印象的でした。 (活動国ラオスより)