個人のご支援により設置されたヴィエンチャン都にある3つのコミュニティ図書室とヴィエンチャン県にある2つのコミュニティ図書室をモニタリングし、新しい本を寄贈しました(ヴィエンチャン都はラオスの首都で、ヴィエンチャン県はヴィエンチャン都に隣接する別の行政区)。
これらの図書室は2年~4年前に小学校の一室に設置された図書コーナーで、子ども達は休憩時間や放課後に来て本を読んだり、借りたりしています。
図書室が各小学校に設置されて以降、多くの子ども達が初めて教科書以外の本に触れる機会を得て、読解力が上がったという声が聞かれる一方で、設置から月日が経ったことで図書室運営について以下の共通する課題が浮かび上がってきました。
・設置から2年~4年前が経っているが、財政不足から新しい図書が全く(或いはほとんど)入っておらず、同じ本を読むことに子ども達が飽きてきている。
・図書室の担当者が代わっていることがあるが、新しい担当者は研修を受けたことがない。
・図書室の担当者が代わっていなくても、研修で教わったことを実践する機会がなく、忘れてしまっている(例えば新しい本が入ってこないため、本の登録をする機会がなく、本の登録の仕方を忘れてしまっている)。
・傷み始めている本があるが、本を修理する文房具などを買う財政的余裕がない。
今後はこれらの課題にどう対応していくか検討していきたいと思います。
利用者ホンスパープ小学校5年生ニホンさん(仮名、女子)のコメント: 私の両親は一日中働きに出ていて、学校の昼休憩に家に帰っても誰も家にいません。なので私は昼休憩は家に帰らず学校にお弁当を持ってきて食べ、昼ご飯の後に図書室で本を読むことが多いです。特に物語の本が好きです。両親も私が学校で本を読むのを喜んでくれますし、妹のために本を借りてきて欲しいと言います。
(活動国ラオスより)