カンボジアでは10月に新学期が始まります。昨年の10月に、自治労和歌山県本部に支援を開始していただいたカンボジア国立幼稚園教師養成訓練学校と付属幼稚園(カンボジア子どもの家)への奨学金事業が二年目を迎え、今年も自治労和歌山県本部のスタディツアーが開催され、海外事業担当の高山が同行いたしました(写真は訓練生との教材作りの様子)。
昨年はフライト遅延や調印式などがあり、現地での交流が多く取れなかったため、今年は訓練生・子どもたちと様々な交流をしていただきました。養成学校では訓練生と一緒に教材を作ったり昼食をともにしたり、支援している子どもの家の幼稚生たちと遠足に行ったり、スラムの子どもたちと文化交流をしたりと、子どもたちと触れ合うことで相互に理解が深まりました。また、実際にスラムの中で家庭訪問をしたり、移動図書館を視察したりと、スラムの子どもを取り巻く様々な環境も見ていただくことができました。
今回の出張では、現地NGO SCADP との共同事業における調査もおこない、協議の結果、内容を充実させて継続することにしました。昨年同様のスラムの寺子屋学校への支援となりますが、都市開発によるスラムの強制撤去の問題から閉鎖したスラムもあり、今年は新しいスラムでの活動を開始します。より多くの子どもたちが良い環境で勉強できるよう、今年も見守っていきたいと思います(写真は継続支援の調印の様子。左はSCADP代表のソカリー氏。)。