本年10月にカンボジアで新しい子どもの支援事業が二つ始まりました。その調印式にともないご支援をいただいた自治労和歌山県本部の代表団と、理事長イーデス・ハンソン、海外事業担当高山が10/6~12においてカンボジアに行きました。
まず一つは、エファジャパンが支援を続けているカンボジア子どもの家に関する支援です。このたび、自治労和歌山県本部のご支援をいただき、カンボジア国立幼稚園教師養成訓練学校の訓練生15名とその付属幼稚園カンボジア子どもの家の子ども30名の奨学金事業を開始する運びとなりました。この15名の訓練生達は、皆、国境付近の田舎の非常な貧困地域から入学した優秀な訓練生たちです。また30名の子ども達は近隣のスラムに住んでおり、奨学金が無ければ幼稚園も小学校へも通うことのできない状況にいます。
人材育成と子どもの教育支援、その両面から活動することで、カンボジアの教育事業に協力していきたいと思います。
もう一つは、カンボジアのNGO Street Children Assistance & Development Programme (以下、SCADP)との支援事業です。スラムの中にノンフォーマル教育学校(NFE学校、いわゆる寺子屋学校)を運営し、様々な理由から学校に行けない子ども達がいつでも教育にアクセスできることを目的とします。また、スラム内において、教育だけでなく子どもの権利への理解を進めていくことも考えています。この支援事業によって200人以上の子どもが毎日無料で勉強できるようになります。NFE学校の改善、プロジェクトの進め方など課題は多くありますが、双方が協力して事業の質的向上をめざしたいと思います。
今後も、この新事業の経過報告をお届けしていきます。
今回の出張では、自治労和歌山県本部のご厚意によって子ども達と記念遠足にカンボジアの動物園に行きました。その様子はスタッフ日記にあげていく予定です。
その後、海外事業担当高山はベトナムへ渡りラオス駐在員中村と合流。ベトナム出張の様子は中村のニュースブログを参照ください。