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2012.03.23 更新

カムワン県とシェンクワン県でUXO(不発弾)啓発活動を実施

ベトナム戦争時、戦火はラオスまで拡大し、ラオスにもアメリカ軍の空爆によって大量の爆弾が投下されました。それらの爆弾の多くは、今なおUXO(不発弾)としてラオスに残っており、いつ爆発するか分かりません。ラオスでは、特にUXOの危険性を知らない子ども達が遊び本位でUXOに衝撃を与えたり、または業者に買い取ってもらおうとUXOから採れる鉄屑を収集している最中に、UXOが爆発し、子どもの死傷者が出ています。

そこで、エファジャパンは自治労大分県本部のご支援により、子ども達がUXOの危険性を理解し被害に遭わないよう、特に空爆の被害が大きかったカムワン県とシェンクワン県で県CCC(子ども文化センター)と協力し、UXO啓発活動を行っています。UXO啓発活動を行うに当たっては、ピアエデュケーションの手法(同世代の仲間同士で知識を共有し理解を深めていく方法)を用い、ラオスの首都ヴィエンチャン都でUXO啓発活動の行い方について研修を受けたそれぞれの県CCCのJL(ジュニアリーダー:年少の子ども達をリードし、先生の補佐をする年長の子どもボランティア)が、遠隔地にある村まで行って、村の子ども達に対しUXO啓発活動を行います。

今月は、3月16日にカムワン県グノムマラト郡ハンカン村で、3月17日にシェンクワン県コウン郡ナムラン村でUXO啓発活動を行いました。ハンカン村では97人の子ども達が、ナムラン村では137人の子ども達が、それぞれの村の小学校の敷地内で、JLによるポスターや歌、紙芝居、演劇などを用いた啓発活動を通して、UXOの危険性及びUXOを発見した時の対処法について1日かけて学びました。また、積極的に発言してくれた子ども達には、UXO啓発TシャツがJLからプレゼントされました。

自治労大分県本部のご支援を頂いてのUXO啓発活動は、色々な村で行っており、今回でカムワン県では10回目(10の村)、シェンクワン県では9回目(9の村)の実施となります。これまでの啓発活動で学んだことが子ども達の間で広がりを見せ、一人でも多くの子ども達がUXOの被害に遭わず、元気に育ってくれることを願っています。 (活動国ラオスより)