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エファ通信86号
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みなさま
お久しぶりです、宮原です。
今年度編集を担当している高田が現在カンボジアへ出張中のため、
ピンチヒッターで今回のみ復活しました。
さて、みなさま
前号(エファ通信85号)でお知らせした
エファジャパンホームページのリニューアルですが、
10月5日にめでたくオープンしました!
のぞいてみていただけましたか?
新しい外見に戸惑う方もいらっしゃるかも知れませんが、
ページの構成はそれほど変わっていませんので
迷子になることなくサイト内をご覧いただけるのでは?
と思います。
資料請求やメールマガジンの登録・解除も
オンラインで簡単にできるようになったので、
エファジャパンをこれから知るみなさんにも
便利に使っていただけるハズ。
今見ているページの階層ごとの位置が分かる「パンくずリスト」
(ページの左上に表示されるこういうの↓
「HOME>エファの事業>カンボジア>寺子屋教室の様子」)
やサイトマップなど、今や標準装備の機能も搭載されて
人並みのホームページに生まれ変わっています。
しかし、早々に「新着情報が更新されているのか分かりにくい」
という声も聞こえてきたりして…。
新着情報の1週間以内のタイトルに「NEW」の表示を付けました。
これからもマイナーチェンジを繰り返していきますので、
進化の過程をみなさんも一緒に見守ってください。
(ご意見ご感想もお待ちしております!!)
(宮原)
■■目次■■
○お知らせ○
・書き損じハガキ上半期集計!
○主な動き○
・国内出張報告(事務局長)
・ラオス活動報告
○ちょこっトピック○
・幸福の感染
○寄付情報○
○会員情報○
◆◆◆お知らせ◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆
◆書き損じハガキ 2010年度上半期すでに昨年度上回る!
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エファジャパンで回収している書き損じハガキの上半期集計が終
了しました。多くのみなさまのご協力により、書き損じハガキ(切
手への交換後)と未使用切手の額面合計で658,637円になりました!
すでに昨年度1年間の合計(約44万円)を超えています。ご協力本
当にありがとうございます。
集まった約65万円分の切手のうち、一部を現金化し、今年度中に
も支援地の子ど達のための活動に使いたいと考えています。実績は
後日またご報告させていただきます。
これから年末年始に向け、年賀状の季節を迎えます。ぜひ継続的
なご支援をお願いいたします。8月のエファ通信でもお知らせしま
したが、新しいハガキ回収箱も完成しています。職場、グループ等
で誰でも参加できる国際協力の第一歩として、回収箱もぜひご利用
ください。なにとぞよろしくお願いいたします。
▼▼▼活動報告▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼
◆事務局長出張報告
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栃木・鳥取出張
ベトナム子どもの家の将来に関して、ハイフォン市の計画が明ら
かになりました。施設は、子どもの保護に特化したソーシャルワー
ク・センターになり、児童保護基金ではなく、福祉局が直接管理し
ます。現在保護されている子ども達が残り、現在の職員や講師によ
る補習教室、文化活動、職業訓練が継続されるかどうかはわかりま
せん。
子ども達の生活改善には自治労鳥取県本部から、職員の処遇状況
改善には自治労栃木県本部からご支援をいただいてきました。現在
の子ども達と職員がいなくなる可能性もあるので、9月16日に栃木
県本部、27日に鳥取県本部を訪問し、ハイフォン市の計画内容を説
明しました。
三重出張
9月28日に開催された自治労三重県本部第83回定期大会にお招き
いただきました。
2011年度の運動方針の中には、「運動の重点課題」のひとつとし
て、「国際連帯活動は、エファジャパンの取り組みに積極的協力を
行う」という記載がありました。ご協力、誠にありがとうございま
す。
自治労広島県本部学習会
広島県本部は、今年12月にエファの事業地であるベトナム、ラオ
ス、カンボジアを訪問するツアーを計画しています。今後の支援を
検討するため、3カ国の「子どもの家」を視察します。参加者も保
健師、保育士など、子ども達に公共サービスを提供している組合員
が選ばれています。9月26日、参加者の学習会で、事務局長の大島
が自治労「アジア子どもの家事業」と、それを引き継いだエファの
活動を紹介しました。ツアーには、ベトナム出張中の大島がハノイ
から同行する予定です。
◆ラオス活動報告
—————–
日本外務省の助成金で実施しているセコン県子ども文化センター
(CCC)事業では、10月2日にラマーム郡セナムノイ村へ活動を実施
しに行きました。CCC職員4人と情報文化副局長、ジュニアリーダー
(先生の補佐をする年長の子ども達)12人と村の子ども208人(午
前)/165人(午後)が参加し、村の子ども達を対象にゲームや歌、
紙芝居の読み聞かせや絵画コンテスト・リサイクル工作活動などを
一日楽しんでもらいました。平行して学校の先生たちに、図書コー
ナーに寄贈する本の登録の仕方、読書推進活動の仕方を研修しまし
た。
22日にはタテーン郡タテーンヌア村で活動を実施しました。CCC職
員5人と情報文化局文化課長、ジュニアリーダー11人と村の子ども
237人(午前)/166人(午後)が参加して、上記の村と同様の活動を
しました。
シェンクワン県子ども文化センター(CCC)では9月25日(土)に県
都から63km離れたペーク郡カンドン村へ活動に行きました。CCC職員
3名、ジュニアリーダー10名と村の子ども達270名が参加し、読み聞
かせ・絵画・工作・歌・ゲーム・ポスターによる不発弾(UXO)のリ
スクに関する説明とQ&A(内容を理解したか確認するための質問と答
え)の活動をしました。
カムワン県子ども文化センター(CCC)では大分県本部のご支援を
頂いて新しく始まった「不発弾(UXO)啓発教育ピアエデュケーショ
ン事業」の研修内容を活かして村での活動を実施しました。
10月15日にニョンマラート郡ハイ村というベトナムとの国境近く
の少数民族の村で、UXOに関する歌やゲーム、読み聞かせ・絵画コン
テストなどを実施しました。子ども達は雨の中、楽しく活動に参加
していました。
16日は子ども達が2グループに分かれて、1グループはCCC周辺で、
もう1グループは観光地となっている有名な寺院でクリーンアップ
活動(環境美化活動)を実施しました。お昼過ぎまでゴミ拾いをし
ながら歩き回った子ども達はCCCにもどり、皆でお昼を一緒に作って
食べ、交流を深めました。
■□■ちょこっトピック■□■□■□■□■□■□■□■□■□
■幸福の感染
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“しあわせ”とは、なんでしょう。人の“幸福”が自分に伝わった
ことは、ありますか?
今回ちょこっトピックするのは「幸福の感染」です。
<幸福の規定因とは?>
これまでに、医学や経済学、心理学など様々な分野から幸/不幸
の原因(賞金獲得、選挙、収入、失業、社会経済的不平等、離婚、
病気、死別、遺伝子…)が特定されてきましたが、他者の“幸福”
が自分の“幸福”の原因となる可能性は示されていませんでした。
自分の家族や友人が幸せであることは、自分の喜びにもなりうるで
しょう。しかし地域コミュニティや職場の同僚など、より広範囲な
社会関係において長期的に“幸福”が人から人へと広がることは、
可能なのでしょうか。また、その広がりは直接的関係(友人)だけ
でなく、間接的関係(友人の友人)においても起こるのでしょうか。
以上のような問題意識に基づく研究が、カリフォルニア大学サン
ディエゴ校のジェイムズ・フォウラー教授等によって実施されまし
た。フォウラー教授はこれまでに、喫煙や肥満などが社会的ネット
ワーク内で感染することを示してきました。
<社会的ネットワークが幸福の感染を示す?>
2008年に発表されたこの研究はアメリカ人4739名を対象とした
1983~2003年の追跡調査で、自分の感情について参加者に①将来に
対して希望を感じた、②幸せだった、③人生を楽しんだ、④自分が
他の人々と同じように良い状態だと感じた、の4項目について4段階
(全く感じなかった~いつも感じた)で評価してもらいました。
ネットワーク分析では、個人と他者の関係性を点と線で表し、そ
のネットワークにおける中心的人物や他者との繋がり等について知
ることができます。
この研究から、次のようなことがわかりました。
①幸せな人同士は互いに繋がりをもつ傾向がある。
②個人は直接的な他者(友人)だけでなく間接的な他者(友人の友
人)とも幸福を共有する。
③ネットワークの中心にいる個人は、周辺にいる個人より幸福である。
④周りの他者が幸福であることは、個人の将来的な幸福と関連する。
⑤友人や配偶者、知人からの影響は、自宅間の物理的距離による
(住居が近いほど影響を受けやすい)。
⑥幸福は異性間よりも、同性間において広がる傾向が著しく高い。
<社会に広がる個人の情緒>
“幸福”は個人の内にとどまらず、人から人へ伝わっているので
しょうか。あるいは、人は無意識に自分の“幸福”な気持ちを周囲
に示し、平和的で良好な人間関係を保っているのかもしれません。
人の“幸福”は笑顔などの表情によって表現されますが、この“笑
顔”は、類人猿が社会的状況を緩和する時に使うPlay Face(チン
パンジー等が相手に敵対心を持っていないことを示すために、歯を
出して口を大きく開ける表情、笑顔のように見える)から進化した
といわれています。
しかし“幸福”が広まる/を広めるメカニズムついては更なる研
究が必要です。同じ研究を日本人に対して実施した場合、同様の結
果になるのでしょうか?
いずれにしろ、個人の情緒が社会に広がる可能性があるのならば、
「他者を援助する」立場にある人は、自分自身が“幸福”であり心
の余裕をもつことが、大切なのかもしれません。
参考文献:
James HF & Nicholas AC
Dynamic spread of happiness in a large social network:
Longitudinal analysis over 20 years in the Framingham
Heart Study. British Medical Journal 2008;337;a2338
論文本文(英文)
http://jhfowler.ucsd.edu/dynamic_spread_of_happiness.pdf
▼△▼寄付をいただきました▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼
2010年9月30日~2010年10月27日確認分 ありがとうございました。
一般寄付(用途を指定しない) 計¥33,760
・ハイム化粧品(スマイルご縁活動)
カンボジア 計¥3,000
・yahoo!募金
ラオス 計¥57,000
・個人 1人
●●●会員情報●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●
HP掲載は省略
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発行人 イーデス・ハンソン 編集担当 宮原朝香