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エファ通信

2008.03.27 更新

エファ通信55号

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エファ通信55号
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みなさま

都心では桜が咲き、美しいピンクが映える季節となりました。桜
の開花と共に訪れる卒業、入学、入社。悲しい別れと新しい出会い
の季節です。皆様の周りにはどのような変化があるのでしょうか?
私がエファのインターンを始めて半年が経ち、3月いっぱいで任
期が終わります。エファでやったこと、見たこと、聞いたこと、考
えたことが今後、仕事や生活のなかでどのように影響してくるか、
今ははっきりと分かりませんが、きっと自分が変化していくに従い
経験したことも様々な意味を持ってくるのだと思います。インター
ンの経験がどんな変化をするか、少し楽しみな今日この頃です。
この春皆様に起る変化が桜の花のように開花しますように。
(宮崎)

■■目次■■

○お知らせ○
・会員のみなさま:会費納入のお願い
・今年もメーデーに出展します

○主な動き○
・2008カンボジアスタディツアー報告
・出張報告(海外事業担当高山)
・出張報告(事務局長大島)
・自治労兵庫県本部春闘決起集会にてハンソン理事長が挨拶
・日立グループ「社会貢献イブニング講座」に参加しました

○ちょこっトピック○
・カンボジアの大学教育と日本の繋がり

○会員情報○

◆◆◆お知らせ◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

会員のみなさま:会費納入のお願い
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エファジャパンの2007年度会計年度が2008年3月に終了します。会
員のみなさまには更新月の約1ヶ月前に「継続のお願い」をお送りし
ておりますが、2008年3月までの会費をご入金いただいていない方は、
早めのお手続きを心よりお願い申し上げます。
郵便振替用紙、自動引落用紙(預金口座振替依頼書)の送付をご希
望の方はエファジャパンまでご連絡ください。自動引落用紙はエファ
ジャパンHP(https://www.efa-japan.org/support.html)からもダ
ウンロードできます。
「継続のお願い」が届いていない、など、不明な点がありましたら
何なりとエファジャパン事務局あてお問い合わせください。

今年もメーデーに出展します
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4月26日(土)10:00~14:30に代々木公園(東京都渋谷区)で開
催されるメーデー中央大会に今年も出展します。エファジャパンのブ
ースは昨年度と同じ場所(「ふれあい広場」に面した「渋谷門陸橋」
の側)の予定です。ブースでは、活動紹介の展示やエファグッズの販
売を行ないます。ご家族・ご友人・お知り合いの方と一緒に、ぜひエ
ファジャパンのブースへお立ち寄りください。スタッフ、ボランティ
ア一同お待ちしております!

▼▼▼活動報告▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼

2008カンボジアスタディツアー報告
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エファジャパン企画のカンボジアスタディツアーを、3月16日~22
日の日程で実施しました。参加者は、高校生1人、大学生1人を含む計
6名。みなさん大きく体調を崩すことなく、全ての日程を終えること
ができました。
首都プノンペンでは、エファジャパンが支援している施設や団体を
訪問しました。カンボジア幼稚園教員養成学校の生徒と一緒に教材作
りをしたり、その付属幼稚園である「子どもの家」での実習風景を見
学。また、スラム内寺子屋教室を実施しているSCADPの事務所や
教室を訪ね、教室に通う子ども達と折り紙や踊りを一緒に踊っての交
流も大変楽しいひと時となりました。同時に、発展し、大きくなって
いるプノンペンの街と、その中でスラムに住み幼稚園や学校にもなか
なか通えないでいる子ども達の現状も目の当たりにしてきました。
後半のシェムリアップではアンコール遺跡を観光。素晴らしいカン
ボジア文化の一端を直に知ることができました。
詳しいツアーの報告や、参加者の感想などは、今後HPなどでもご
紹介していきますので、ぜひご覧ください。

出張報告(海外事業担当高山)
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海外事業担当の高山が、2月26日から3月13日までベトナム、ラオス
の事業地を訪問しました。

ベトナム
自治労長野県本部のご支援をいただき、本年3月から3年間、ベトナ
ム新事業「ハイフォン市児童福祉職員能力向上研修支援事業」が開始
する運びとなりました。ご支援いただく自治労長野県本部の皆様とと
もに海外事業担当高山がベトナムを訪問し、現地関係者とともに調印
式を執り行いました。また支援対象地で子どもや職員たちと交流を持
っていただき、双方の理解が深まりました。
この支援事業では、これまでエファが支援してきたニエムギア子ど
もの家、ホンバン愛の家に加え、障害児センター、水上生活者の村な
ど、様々な場所で困難な子どもの教育事業にかかわる職員への研修支
援を行います。研修内容はそれぞれの専門に沿って組まれており、識
字、職業訓練、児童相談など多岐に及んでいます。研修を通して能力
向上だけでなく、更なる熱意と責任感のもと、困難な状況にいる子ど
もたちを育てていってくれることと思います。また、また両親や地域
にも教育の必要性を理解していただくことで子どもの権利、子どもの
参加ということを促進していくこともこの事業の目的のひとつです。
今後も現地と調整しながら事業を進め、研修の成果をご報告いたし
ます。

ラオス
海外事業担当高山とラオス駐在員中村が、ラオス事業のひとつであ
るルアンパバン県CCC(子ども文化センター)支援事業の調査をお
こない、事業報告・事業計画を確認してきました。このCCCは所長
をはじめ皆さんが非常に熱心で、また子どもの活動を真剣に考えて運
営しており、子ども達も活き活きと活動しています。また環境問題に
も取り組み、職員と子どもたちでごみ拾いなどの環境美化を定期的に
行っています。
近年、ルアンパバンが世界遺産に登録されてから海外からの観光客
が後を絶たず、それに伴い物価が著しく上昇しています。自立運営の
ために観光客に対してラオスの伝統舞踊などを披露して多少の収入を
得ようと努力していますが、まだ苦しいところです。今後は、自立に
向けて政府側にも財政難を理解してもらうように働きかけ、年間予算
を上げてもらうことが大きな課題になっています。
上記が県レベルのCCCであるところ、今回はルアンパバン県のい
くつかの郡レベルのCCCを訪問し調査してきました。それぞれは小
さな建物で活動も図書館を中心とした狭い範囲にとどまっており、職
員は学校の先生が兼ねていました。地方は子どもが活動できる場が少
ないため子どもたちはCCCにくることをとても楽しみにしており、
多くの子どもが熱心に通ってきています。このように、現在支援して
いるCCCだけでなく回りのCCCや様々な施設の様子も定期的に調
査し、現場の声を理解して今後の支援に役立てていくのも大事なこと
だと感じました。

出張報告(事務局長大島)
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事務局長の大島がラオス、カンボジアの事業地を訪問しました。

ラオス
カムワン県タケク郊外の少数民族学校を視察しました。この学校で
は、カムワン県各地、特に僻地から集まった少数民族の子どもが360
人、小学校から高等学校まで、全寮制で学んでいます。カムワン県に
はベトナム戦争中にアメリカ軍が投下した不発弾が大量に残っており、
不発弾で親を失った子ども達もいます。
大勢の子どもが生活しているにもかかわらず、給水・衛生設備が貧
弱で、トイレは8部屋、女子用のみ、男子用はありません。個室のシ
ャワー室は、女子用も男子用もなく、小学校低学年用の集団水浴び場
があるだけです。高学年の男女は、近くの川辺まで水浴びに行くそう
です。さらに3つの揚水ポンプのうち、一番パワーのあるものが故障
していて、それ故、最も大きな給水タンクが使えずにいます。生徒達
の生活環境向上のために何ができるか、検討する予定です。

カンボジア
スタディツアーの受け入れ準備をするため、ツアー到着2日前にラ
オスからカンボジアに入り、プノンペンでのみツアーに同行(スタデ
ィツアーの詳細は全行程に同行した宮原職員の報告参照)、その後、
2005年から2006年までの「子どもの家奨学金」のフォローアップを行
いました。
自治労が建設したカンボジアの「子どもの家」は、国立幼稚園教員
養成学校付属幼稚園になっていますが、周辺のスラムに住む子ども達
が通園できるように、以前から奨学金を支給しています。急速に都市
化が進むプノンペンでは、多くのスラムができると同時に、強制撤去
も行われています。したがって、住民の移動も激しく、先の期間に奨
学金をもらって通園した子どもには、ひとりしか会うことができませ
んでした。名前は、チャットラー。7歳の男の子です。奨学金のおか
げで2年間、幼稚園に通うことができました。ブランコが好きだった
そうです。現在、小学校2学年で学んでいます。一般的に、幼稚園に
通った子どもは、小学校入学後の留年や退学の割合が低いと言われて
います。過去の奨学金が、チャットラーの小学校修了に役立つことを
祈りながら、スラムを去りました。

自治労兵庫県本部春闘決起集会にてハンソン理事長が挨拶
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3月12日(水)に西山記念会館(兵庫県神戸市)で開催された自治
労兵庫県本部春闘決起集会にて、エファジャパン理事長イーデス・ハ
ンソンがご挨拶させていただきました。挨拶の中で理事長は、自治労
がアジア子どもの家事業を行なってきた意義に触れ、エファが引き継
いだ後事業がどのように発展しているかを紹介、さらに多くの子ども
たちに支援を広げていかれるようぜひ皆様のお力を貸していただきた
いと参加協力の呼びかけを行ないました。
理事長挨拶の後には、自治労兵庫県本部副委員長の澤田様からもエ
ファパートナー加入の呼びかけを行なっていただき、当日会場でお申
し込みされた方も多くいらっしゃいました。ご協力いただきました自
治労兵庫県本部の皆様にお礼申し上げます。

日立グループ「社会貢献イブニング講座」に参加しました
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3月18日(火)夜に東京・品川で行なわれた日立グループの「社会
貢献イブニング講座」にエファジャパンも参加しました。この講座は、
株式会社日立製作所およびグループ会社の社員を対象とした座学形式
のボランティア講座で、様々な分野のNGO・NPO関係者を講師に
招き毎年数回開催されています。第13回目となる今回は、「身近にで
きる国際協力」をテーマに、エファジャパンを含めNGO5団体がパ
ネルトークおよびブース出展を行ないました。
パネルトークでは、五十嵐よりエファの活動紹介をはじめ、ボラン
ティアメニューやボランティア以外の参加の方法についてお話させて
いただきました。パネルトーク後のブース訪問では、エファブースに
も大勢の方にお越しいただき、具体的なご質問や相談をされる方も多
くいらっしゃり、参加者の関心の高さを感じました。

■□■ちょこっトピック■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□

カンボジアの大学教育と日本の繋がり
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親日国で有名なカンボジアですが、大学教育でも“日本”の影響力
が及んでいます。
カンボジアで最も伝統があり、最大規模の教育機関である王立プノ
ンペン大学は自然科学部、社会人文学部、外国語研究所の3つの機関
に加えカンボジア・日本協力センターという機関があり、この4つの
機関により構成されています。2005年10月からは日本語学科が設置さ
れ、70名が入学しています。図書館には国際交流基金やJICAから寄贈
された日本語の蔵書があり、日本語を学ぶ学生に使われています。
まだまだ始まったばかりの日本語教育ですが、近い将来多くの卒業
生が日本を訪れる日が来るでしょう。子どものときエファの支援を受
けていた子がこの大学で日本語を勉強し来日する、ということもある
かもしれません。

●参考書籍
「カンボジアを知るための60章」 上田広美・岡田知子(編著)
明石書店 2006年 2000円

●●●会員情報●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●

HP掲載は省略

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発行人 イーデス・ハンソン   編集担当 宮崎頌平